復刊投票コメント一覧

悪者の文学

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鹿島茂氏の『悪党が行く』が出たので、これを機会に再読してみた。鹿島氏の本が個々の作品のキャラクターに焦点を当てているのに対し、モンテサーのはスペイン17世紀バロック文学から20世紀までの西洋文学の作品を概観している。ラテン文学まで言及しているのは、先見の明というべきだろうか。19世紀以降の小説作品は、圧倒的に女性が中心で、そのせいか『世紀末の新しい女』とか『○○の女性像』などという本はよく見かける。考えれば「男」が光っていたのが、このピカレスク小説群ではないかと思う。よくぞ訳したと思う。渋くて、痛快な「男」がいる文学がもっと語られてもいいと思う(同性愛とかではなく)。最初に推薦した人にも敬意を表します。この本が「復刊ドットコム」に登録されているとは意外というか、嬉しかったです。

2007/06/28

絶版になっているのがとても残念です。是非復刊をお願いしたいです。

2001/12/06