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やっぱり勝てない?太平洋戦争 日本海軍は本当に強かったのか

全2件

従来言われている「大和、零戦は世界最強!」、「ミッドウエイの運命の5分がなければ勝てた!」、「レイテ湾に栗田艦隊が突入すれば大勝利できた!」とかを丹念に資料をあたって冷静に“数字”で太平洋戦争の虚構を分析した本です。読後感は、一般的に太平洋戦争について、意外なほどに数字を元にした分析が行われていない。兵器のカタログスペックにこだわり、運用面を無視した議論が多い(戦略より戦術・作戦重視、マクロ的な発想がない)。そして、盲目的に、相手の力(米海軍)を見くびり自分の力(日本海軍)を過信し、「もう少しで勝てた」「こうすれば勝てた」という論が実に多い!これでは、どんなに運に恵まれても勝てない、負けて当然!と暗澹たる気持ちになりました。この本は169ページと厚くないですが、読みやすく、とても内容が濃く感情や願望、根性、精神論だけでは現実は立ち行かない。冷徹な数値分析に裏付けられた戦略で立ち向かわなければ、国も組織も滅びると感じた次第です。

2014/05/07

架空戦記等で書かれている「日本海軍は強かった」と言う妄想を、史料や記録を基にして、これでもかと言う勢いで論破しているから。
個人的には、日本海軍の戦艦の能力について分析した「仮想戦闘日米戦艦の戦い」と「無敵戦艦大和という虚像」がお薦めです。他にもミッドウェー海戦・零戦・戦争経済についての論説が充実しています。
価格も当時は税込1890円と手頃で内容も充実していたので、復刊を望みます。

2012/07/28