復刊投票コメント一覧

巨匠とマルガリータ(集英社ギャラリー「世界の文学」15巻に収録)

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現在、この作品は群像社から法木綾子翻訳による新訳版が発売されている。長らく絶版の憂き目を蒙ってきた本作としてはこの度の復刊は快挙だが、法木版には水野忠夫版に比べると若干ユーモアに欠ける気がする。ヴォランドを始めとする悪魔の一行(ベゲモート、アザゼッロ、コローヴィヨフ、ヘッラ)がモスクワをしっちゃかめっちゃかにするエピソードは本作の最大の見所の1つだが、彼らの交わす会話の妙は水野訳にこそその真価が再現されていた。ブルガーコフが生み出した人間より遥かに人間らしい魅力的な悪魔達を、もう一度水野忠夫訳で読みたい!なお、水野版は今まで単独で単行本化されたことがなく、復刊の際には是非、本作のみによる単行本化をお願いしたい(出来れば文庫で)

2006/09/09