夢yumeさんの公開ページ 復刊投票コメント一覧 公開ページTOPへ 復刊リクエスト投票 なんでもあり 【著者】式貴士 初めて式貴士さんの作品を読んだときは、自分の求めていたものはこれなんだよと狂喜しました。エロ・グロ・ナンセンス+αマンガ作品(元マンガの貸本屋なもので)の場合でもそうだけど、エロがかると、ファンを表明することにためらう人が多いのかもしれない。こんな特異なSF小説家の作品集が死後に編まれた1単行本を除き、全て絶版状態にあるということがそもそもおかしい。SFものファンで、または怪奇・ホラーものファンで「式貴士」の作品を読んだことのない人がいるとしたら、まだ出合っていないということだけで、それは不幸なことです。ミステリーものファンが江戸川乱歩の初期短編を知らないようなもの(これは単に私の好みですけど)。入手しづらいということは、式貴士さんの作品を読んで感化されたSFファンが、こういう作品もありなのかと将来SF作家になって我々を喜ばせてくれる可能性の芽を摘んでいることにもなる。出版社をプッシュする力と心のある小説家はいないのか、見る目を持った編集者はいないのか?この際、文庫化されていない3作品集だけでなく、全短編集を心のあるハヤカワ文庫さんにお願いしましょう。(2003/05/19) 漫画家残酷物語 【著者】永島慎二 永島慎二を知った初めて作品集で、最も繰り返し読んだ私の愛読書だ。これ以来、永島作品を追いかけることとなった。この作品に出合って以来、約三十年経ったが、今読み返しても、四十年も前に発表された作品とは思えないほど、みずみずしく、作者の感性が輝いている。いつの世も変わらないであろう悩める若者たちに語り継ぎたい、永島作品の名作のひとつだ。(2002/11/12) 上村一夫珠玉短編集 【著者】上村一夫 昨日、本書を当初企画した株式会社コミックスさんよりメールでお知らせが入りました。株式会社コミックスさんとは無関係だそうですが、株式会社ソフトマジックさんが上村さんの未収録作品を発刊していく予定だそうです。ソフトマジックさんのサイトによりますと上村一夫傑作未単行本シリーズ刊行第1巻:鹿の園(原作:鈴木則文) 予価1500円+税 判型A5判並製 210頁 6月下旬刊行予定第2巻:おきせの乳房(怨霊十三夜より)/2002年9月刊行予定 第3巻:蛇の辻(怨霊十三夜より)/2002年11月刊行予定※第4巻以降作品未定詳細は下記のページでhttp://www.softmagic.ne.jp/softmagic/topics/kamimura/(2002/06/13) 夢の果て 【著者】北原文野 私は途中巻が抜けていて3~4年間探していたけど見つからず、あるマンガ関連の掲示板で呼びかけて東京の方に古本屋を探してもらい、やっと2000年に全巻揃えました。ここ数年読んだものではベスト3に入れたい読み応えのある作品で、また他の"P,,シリーズ作品と微妙にかみ合う構成も面白く、お気に入りのシリーズです。本シリーズ全巻の復刊とともに、是非、続編を描いて読ませて欲しいと切望しています。全巻が復刊されれば、北野さんも続きを描いてくれるかも。なお、当方、秋までに廃業する札幌のマンガ貸本屋ですので、札幌の方にはレンタルできます。未読の方も一度読んだら、手元に置いて読み返したくなる傑作であることが判ると思います。個人的には、少女ものSFでは、「ポーの一族」に並ぶ傑作だと思っています。(2002/05/21) 雨 【著者】樹村みのり 収録されている「翼のない鳥」が掲載された雑誌で出会って以来の樹村作品ファンです。その切り抜き、今でも大事にとってありますけど、未読の方に是非オススメしたい青春マンガの傑作です。(2002/05/19) はなしっぱなし 【著者】五十嵐大介 全く未読の方もいるようですので、読書日記から、その一部を転載。トトロのようなもののけとか精霊とか、大人には見えない世界が見える少年・少女を主人公に描いた不思議短編集だといったらよいのだろうか。何かほのぼのとしてジーンとくる作品群である。が、残念なことに絶版のようだ。そのうちのひとつ「虫売りのはなし」を紹介すると、或る少女が街をぶらぶらしていたら、道ばたに少年が座って季節はずれのたくさんの虫を売っているので、少年に話しかけた。少年は養殖じゃなく天然だよと応え、父さんの捕り方を説明する。寒くなったので昼間虫たちは、いっしょけんめい日なたぼっこをしているのだけど、日が傾くとあきらめの悪い連中は、どんどん狭くなっていく日なたを求めて、最後には森で一番高い木の梢にたくさん集まり、そうして日の沈むとそこにひとかたまりにかたまってしまい、虫は寒くて朝までずっとこのまま。父さんが夜にその木まで行って、幹をけとばすんだけど、こないだは虫のカタマリが頭にぶつかって、「父さん入院しちゃったんだ」、「だから僕が虫売りをしてるんだ」。ホントかウソかわたしは知らない という味のある8Pです。(2002/02/21) 犬を飼う 【著者】谷口ジロー こういう感動作が絶版というのは情け無い。絶版らしいと聞いたときは、そんな、まさかと思いました。何度読み返しても、泣けてしまう傑作です。人の、そして動物の生命(いのち)が軽んじられている今の時代にこそ、広く読み継がれて欲しい作品だと思います。(2001/11/20) イアラ 【著者】楳図かずお 「イアラ」の絶版については、楳図さんご本人のご意向ではないという情報もありましたので、小学館に何故絶版なのか教えて欲しいとの質問メールを出したのですが、何の連絡もなかったので、北海道新聞のマンガコラムで「イアラ」の絶版を取り上げました。 これほどの傑作が絶版というのは、日本の出版界がおかしいのだと感じています。 そのマンガコラムのアドレスです。 http://www.d3.dion.ne.jp/~yumeya/doushin-12.html(2001/04/17)
復刊リクエスト投票
なんでもあり
【著者】式貴士
エロ・グロ・ナンセンス+α
マンガ作品(元マンガの貸本屋なもので)の場合でもそうだけど、エロがかると、ファンを表明することにためらう人が多いのかもしれない。
こんな特異なSF小説家の作品集が死後に編まれた1単行本を除き、全て絶版状態にあるということがそもそもおかしい。
SFものファンで、または怪奇・ホラーものファンで「式貴士」の作品を読んだことのない人がいるとしたら、まだ出合っていないということだけで、それは不幸なことです。
ミステリーものファンが江戸川乱歩の初期短編を知らないようなもの(これは単に私の好みですけど)。
入手しづらいということは、式貴士さんの作品を読んで感化されたSFファンが、こういう作品もありなのかと将来SF作家になって我々を喜ばせてくれる可能性の芽を摘んでいることにもなる。
出版社をプッシュする力と心のある小説家はいないのか、見る目を持った編集者はいないのか?
この際、文庫化されていない3作品集だけでなく、全短編集を心のあるハヤカワ文庫さんにお願いしましょう。(2003/05/19)
漫画家残酷物語
【著者】永島慎二
この作品に出合って以来、約三十年経ったが、今読み返しても、四十年も前に発表された作品とは思えないほど、みずみずしく、作者の感性が輝いている。
いつの世も変わらないであろう悩める若者たちに語り継ぎたい、永島作品の名作のひとつだ。(2002/11/12)
上村一夫珠玉短編集
【著者】上村一夫
株式会社コミックスさんとは無関係だそうですが、
株式会社ソフトマジックさんが上村さんの未収録作品を発刊していく予定だそうです。
ソフトマジックさんのサイトによりますと
上村一夫傑作未単行本シリーズ刊行
第1巻:鹿の園(原作:鈴木則文)
予価1500円+税 判型A5判並製 210頁 6月下旬刊行予定
第2巻:おきせの乳房(怨霊十三夜より)/2002年9月刊行予定
第3巻:蛇の辻(怨霊十三夜より)/2002年11月刊行予定
※第4巻以降作品未定
詳細は下記のページで
http://www.softmagic.ne.jp/softmagic/topics/kamimura/(2002/06/13)
夢の果て
【著者】北原文野
ここ数年読んだものではベスト3に入れたい読み応えのある作品で、また他の"P,,シリーズ作品と微妙にかみ合う構成も面白く、お気に入りのシリーズです。
本シリーズ全巻の復刊とともに、是非、続編を描いて読ませて欲しいと切望しています。全巻が復刊されれば、北野さんも続きを描いてくれるかも。
なお、当方、秋までに廃業する札幌のマンガ貸本屋ですので、札幌の方にはレンタルできます。未読の方も一度読んだら、手元に置いて読み返したくなる傑作であることが判ると思います。個人的には、少女ものSFでは、「ポーの一族」に並ぶ傑作だと思っています。(2002/05/21)
雨
【著者】樹村みのり
はなしっぱなし
【著者】五十嵐大介
トトロのようなもののけとか精霊とか、大人には見えない世界が見える少年・少女を主人公に描いた不思議短編集だといったらよいのだろうか。何かほのぼのとしてジーンとくる作品群である。が、残念なことに絶版のようだ。そのうちのひとつ「虫売りのはなし」を紹介すると、
或る少女が街をぶらぶらしていたら、道ばたに少年が座って季節はずれのたくさんの虫を売っているので、少年に話しかけた。
少年は養殖じゃなく天然だよと応え、父さんの捕り方を説明する。
寒くなったので昼間虫たちは、いっしょけんめい日なたぼっこをしているのだけど、日が傾くとあきらめの悪い連中は、どんどん狭くなっていく日なたを求めて、最後には森で一番高い木の梢にたくさん集まり、そうして日の沈むとそこにひとかたまりにかたまってしまい、虫は寒くて朝までずっとこのまま。父さんが夜にその木まで行って、幹をけとばすんだけど、こないだは虫のカタマリが頭にぶつかって、「父さん入院しちゃったんだ」、「だから僕が虫売りをしてるんだ」。ホントかウソかわたしは知らない という味のある8Pです。(2002/02/21)
犬を飼う
【著者】谷口ジロー
何度読み返しても、泣けてしまう傑作です。人の、そして動物の生命(いのち)が軽んじられている今の時代にこそ、広く読み継がれて欲しい作品だと思います。(2001/11/20)
イアラ
【著者】楳図かずお
これほどの傑作が絶版というのは、日本の出版界がおかしいのだと感じています。
そのマンガコラムのアドレスです。
http://www.d3.dion.ne.jp/~yumeya/doushin-12.html(2001/04/17)