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神を観ることについて 他二篇(岩波文庫 青823-1)

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神の眼差し

クザーヌスは『学識ある無知』の中で神がいかに人間の認識を超えているかを描きました。では我々はいかに神を認識するのか。
それは我々が神を観ることで神もまた我々を観るのです。また神の眼差しは神の愛であります。クザーヌスの思考は多くの逆説を描いていますが、不思議と納得できます。
彼の思考はどこまでもキリスト教的ではありますが、晩年にはイスラム教との融和を目指したように、超キリスト教的といっても過言ではないでしょうか。
グローバル化やITの発展によって世界には多くの軋轢が生まれています。しかしクザーヌスを通し融和の道が模索できるのではないかと考えます。

2023/07/23