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『涅槃経』を読む(岩波現代文庫 学術322)

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如来の常住

釈迦の臨終を描いた『大般涅槃経(以下、涅槃経)』は北本で40巻(南本36巻)にも渡る経典です。
その思想は『法華経』の一乗思想を発展させた如来蔵思想、すなわち生きとし生けるものは仏性(仏となる性質)を持つ「一切悉有仏性」にあります。

さてある人は「無我を説く仏教でなぜ我(仏性)を説くのか」と思われる人もいるでしょう。この点、インド伝統思想への回帰との批判が当初からあったようです。しかし『法華経』そして『涅槃経』を通して仏教の門戸が大きく開かれたことは無視できません。たとえば親鸞は『涅槃経』の一闡提成仏から教学を立ち上げました。

『涅槃経』は原始仏教から見れば多くの問題をはらみます。しかしその思想はグローバルな世界を生きる我々に多くの示唆を与えます。

2023/10/02