5 票
著者 | 高崎直道 |
---|---|
出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784006003227 |
登録日 | 2023/02/09 |
リクエストNo. | 74139 |
リクエスト内容
『涅槃経』は,釈尊の入滅されるその日の最後の説法を通して,仏教の根本思想を伝える経典である.クシナーラーの沙羅双樹の中で釈尊が,「仏の永遠性」「一切衆生悉有仏性」などの真理を語る.仏は永遠であり,全ての人間には,仏のさとりを得られる「仏性」が備わっていることが明らかにされる.日本仏教に大きな影響を与えた.
▼目次
第1講 序説――涅槃経とは
第2講 クシナーラー『涅槃経』の舞台
第3講 純陀の願い
第4講 仏は永遠に
第5講 究極の教え
第6講 仏性とは何か
第7講 仏性を見るのは難しい
第8講 誰にでも仏性はあるか
第9講 世尊の病
第10講 施身聞偈(せしんもんげ)
第11講 阿闍世王の救い
第12講 仏の慈悲
解説(下田正弘)
(以上、岩波書店ホームページより)
投票コメント
全5件
読後レビュー
全1件
-
如来の常住
釈迦の臨終を描いた『大般涅槃経(以下、涅槃経)』は北本で40巻(南本36巻)にも渡る経典です。
その思想は『法華経』の一乗思想を発展させた如来蔵思想、すなわち生きとし生けるものは仏性(仏となる性質)を持つ「一切悉有仏性」にあります。
さてある人は「無我を説く仏教でなぜ我(仏性)を説くのか」と思われる人もいるでしょう。この点、インド伝統思想への回帰との批判が当初からあったようです。しかし『法華経』そして『涅槃経』を通して仏教の門戸が大きく開かれたことは無視できません。たとえば親鸞は『涅槃経』の一闡提成仏から教学を立ち上げました。
『涅槃経』は原始仏教から見れば多くの問題をはらみます。しかしその思想はグローバルな世界を生きる我々に多くの示唆を与えます。 (2023/10/02)
NEWS
-
2023/02/09
『『涅槃経』を読む(岩波現代文庫 学術322)』(高崎直道)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
qingjianyou