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仏説四十二章経・仏遺教経(岩波文庫 青307-1)

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説教の始まりと終わり

『四十二章経』は初期に漢訳されたといわれる経典、『遺教経』はブッダの最期の教説とされるます。さらに『イ(氵に為)山警策』を加え、禅宗では「仏祖三経」と重用されています。
さてどちらも高尚な哲学的論議は少なく一般的な教訓が中心となっています。物足りなく感じる方もおられるかもしれませんが、仏教は実践の宗教と考えた時、これほど相応しい経典はないでしょう。生活の中に仏道を見いだす禅宗において重用されたのも当然です。
岩波文庫版は真文(漢文)と書き下し文のシンプルな構成で、修行のお供に相応しいと考えます。

2023/08/28