レビュー一覧
アルマジロの木
全2件
漫画とは異なるタッチで描かれた、山田玲司氏初の絵本です。
主人公が自分がどこの誰かもわかなくなってしまった、という所から物語は始まるのですが、雑踏の中でぽつんと一人取り残されている男は不安に満ちているわけでもなさそうで、まったく感情が見えません。それなのに、動物に心ひかれ、新たな動物に出会うために旅に出てしまうのはなぜなのか。また、自分自身のことだけでなく、それまでに得た知識や一般常識などに関する記憶も欠落しているようなので、彼の過去にいったい何があったのかなども非常に気になります。
シンプルな絵柄かつ、文章も多くない作品であるため、あれこれ想像を広げながら読みましたが、最後はじんわりと胸にあたたかい何かが生まれました。
この物語の主人公のように、すべてを失ってまっさらな状態になったとするなら、人はどうやって生きていくのだろう、そんなことを考えさせられました。
ふだん絵本を読まない自分が何度も読み返した作品なので、たくさんの方に本作をおすすめしたいです。
2011/01/24
漫画とは異なるタッチで描かれた、山田玲司氏初の絵本です。
主人公が自分がどこの誰かもわかなくなってしまった、という所から物語は始まるのですが、雑踏の中でぽつんと一人取り残されている男は不安に満ちているわけでもなさそうで、まったく感情が見えません。それなのに、動物に心ひかれ、新たな動物に出会うために旅に出てしまうのはなぜなのか。また、自分自身のことだけでなく、それまでに得た知識や一般常識などに関する記憶も欠落しているようなので、彼の過去にいったい何があったのかなども非常に気になります。
シンプルな絵柄かつ、文章も多くない作品であるため、あれこれ想像を広げながら読みましたが、最後はじんわりと胸にあたたかい何かが生まれました。
この物語の主人公のように、すべてを失ってまっさらな状態になったとするなら、人はどうやって生きていくのだろう、そんなことを考えさせられました。
ふだん絵本を読まない自分が何度も読み返した作品なので、たくさんの方に本作をおすすめしたいです。
2011/01/24