レビュー一覧
南総里見八犬傳 全6巻(未完)
全1件
予定は全十冊で六冊目の巻末にはその宣伝も出ている。が六冊目で長く中絶の儘である。
いわゆる、現代語訳と称するものは、その多くは抄訳やダイジェストである。中には訳文よりもおのれの意見を書いた部分が多いなどという本もある。
児童書などは原本が長いために端折ってありそのために設定の一部を改変しているものも多い。
別に「全訳」と称するものが他社より別訳で刊行されているが訳者が専科ではない所為か遺憾の点が少なくない、即ち(1)馬琴の序、跋などは、一番初め序以外は収録していない。(2)原文とは別の箇所で切って章立てをしている。(3)単位や時間などをいきなり現代のものに置き換えている。などの問題点があり更には羽深訳と比べると誤訳とすべきところ不適訳とすべきところなど遺憾の点も少なくない。
この羽深訳は、原本の文字遣いなども出来る丈いかし分り難いものは振り仮名で処理するなどをしている。
底本は旧岩波文庫版全十冊。途中から日本名著全集に収録(八犬伝は全3冊)の覆刻を参照している。
既刊は6冊で底本一冊が訳書一冊となっている。この後厚冊の第七冊、第九冊が待っている。須く全書の翻訳を刊行して欲しいと思う。挿絵は元版の四冊目までは門野流氏のものであるが、難しければ全て馬琴本の挿絵をその儘覆刻し、説明の文字を口語訳して画の外側に配置すれば良いだろう。判型は文庫判では挿絵を収録するとやや小さいと思われるのでB6判あたりが良いと思われる。
現在、多くの日本人に原文をその儘与えても意味を解する事すら難しいだろうと思う。が、八犬伝の面白さは端折ってしまっては半減以下のものになってしまう。優れた完訳が必要される所以である。未刊の箇所も含めて全書の刊行を心待ちにするものである。
2013/08/12
予定は全十冊で六冊目の巻末にはその宣伝も出ている。が六冊目で長く中絶の儘である。
いわゆる、現代語訳と称するものは、その多くは抄訳やダイジェストである。中には訳文よりもおのれの意見を書いた部分が多いなどという本もある。
児童書などは原本が長いために端折ってありそのために設定の一部を改変しているものも多い。
別に「全訳」と称するものが他社より別訳で刊行されているが訳者が専科ではない所為か遺憾の点が少なくない、即ち(1)馬琴の序、跋などは、一番初め序以外は収録していない。(2)原文とは別の箇所で切って章立てをしている。(3)単位や時間などをいきなり現代のものに置き換えている。などの問題点があり更には羽深訳と比べると誤訳とすべきところ不適訳とすべきところなど遺憾の点も少なくない。
この羽深訳は、原本の文字遣いなども出来る丈いかし分り難いものは振り仮名で処理するなどをしている。
底本は旧岩波文庫版全十冊。途中から日本名著全集に収録(八犬伝は全3冊)の覆刻を参照している。
既刊は6冊で底本一冊が訳書一冊となっている。この後厚冊の第七冊、第九冊が待っている。須く全書の翻訳を刊行して欲しいと思う。挿絵は元版の四冊目までは門野流氏のものであるが、難しければ全て馬琴本の挿絵をその儘覆刻し、説明の文字を口語訳して画の外側に配置すれば良いだろう。判型は文庫判では挿絵を収録するとやや小さいと思われるのでB6判あたりが良いと思われる。
現在、多くの日本人に原文をその儘与えても意味を解する事すら難しいだろうと思う。が、八犬伝の面白さは端折ってしまっては半減以下のものになってしまう。優れた完訳が必要される所以である。未刊の箇所も含めて全書の刊行を心待ちにするものである。
2013/08/12