バビル2世 《オリジナル版》 7
横山光輝
著者 | 横山光輝 |
---|---|
出版社 | 復刊ドットコム |
判型 | B5 |
頁数 | 376 頁 |
ジャンル | コミック・漫画 |
ISBNコード | 9784835456652 |
商品内容
横山作品の中でもひときわ人気の高い少年漫画『バビル2世』。
「週刊少年チャンピオン」連載時のページネーション、未収録・改変ページなども再現した豪華《オリジナル版》仕様での初刊行が、ついに実現!!
孤高の少年ヒーロー・バビル2世と、宿敵ヨミとの果てしない攻防を括目せよ!
漫画界の巨人・横山光輝。
代表作である『鉄人28号』『伊賀の影丸』『魔法使いサリー』『バビル2世』『三国志』をはじめ、誰もが知る屈指の名作群を生み出しました。
その中でも、横山氏の少年漫画の傑作として名高い『バビル2世』。
そんな不朽の名作とも言える『バビル2世』が、いよいよ雑誌《オリジナル版》仕様で、2019年春から刊行スタートいたします!
「週刊少年チャンピオン」誌(秋田書店 刊)に、1971年6月28日号(通巻71号)~1973年11月12日号(通巻196号)の約2年半にわたり、全121話(*本誌以外にも、「別冊少年チャンピオン」1973年5月号で番外編「恐怖の予言の巻」が掲載)連載されたこの作品は、1973年にテレビアニメ化されるなど、今なお多くのファンを魅了し続けています。
ちなみに、連載開始時の告知には以下のようなコピーが掲載されていました。
SFアクション
バビル2世
SFまんがの第一人者!!
横山光輝
衝撃の新連載!!
旧約聖書に伝えられるバベルの塔は、はたして実在していた。
そこは、五千年ものむかし、宇宙人の秘密基地だったのだ。
そしていま、バベルの塔から、ひとりの日本の少年のもとに、使者がおとずれようとしていた。
連載開始直後から大変な好評を博し、テレビアニメ化だけでなく、その後も単行本や文庫にまとまりました。
今回の企画では、この連載時と同じ初のB5サイズでの刊行はもちろん、カラー84ページ(全8巻分)、雑誌連載時全122話(本誌連載121話+番外編1話)の扉絵総122点(全8巻分)、コミックス刊行時に改変された33ページ(全8巻分)や台詞変更ページ85ヵ所(全8巻分)なども雑誌初出時の形にきわめて忠実に再現し、かつ、これまでコミックスには未収録だった33ページ(全8巻分)と、「週刊少年チャンピオン」のグラビアページを飾った「バビル2世」関連の貴重なカラー図版を初収録した《オリジナル版》仕様を目指していきます。
2019年、生誕85周年を迎える横山光輝先生。
全8巻・累計2,912ページにも及ぶ、唯一の雑誌《オリジナル版》仕様での『バビル2世』は、復刊ドットコムオリジナルのもの。
この貴重なチャンスをどうぞお見逃しなく!!
1.本編(=連載時の口絵、扉など忠実に再現)を雑誌版同様のサイズ、ページネーションで読める、ファンなら誰もが待ちわびた唯一の「バビル2世」!
2.巻頭グラビアには「週刊少年チャンピオン」連載時・横山光輝氏の貴重写真&イラストを再録!
3.巻末には【初出時と単行本との相違・改訂箇所】【台詞変更箇所】【次号予告】などを詳細に記した図説を収録!
4.原画を用いたオリジナル複製カード(B6サイズ)を本体内に同梱!
▼『バビル2世《オリジナル版》』の編集方針について
『バビル2世 《オリジナル版》』刊行におきましては、現存する貴重な生原稿を使用し、扉周りやページ構成などを可能な限り雑誌初出時のイメージに近づけて編集を目指しています。このたび、光プロダクション協力のもと、各話扉絵(計122点)、カラーページ(計84ページ)、未収録ページ(計33ページ)や、コミックス収録時に一部トリミングされた原稿箇所(計59ページ分)、台詞変更箇所(計85ヵ所)についても雑誌版に準じ、オリジナル版の再現を試みるものです。
1. オリジナル原稿を良質な本文用紙に印刷することで、高画質を実現
2. 雑誌連載版に準じて編集し、オリジナル版の内容を再現
3. 原稿が存在しない箇所は、雑誌からレストア復刻してフォロー
上記方式を駆使して、連載時以来誰も見たことのない『バビル2世』の新たな姿をご提供できるよう、努力していく所存です。
▼著者プロフィール
横山光輝(よこやま みつてる)
1934年兵庫県生まれ。手塚治虫の『メトロポリス』を読んで漫画を書き始める。
高校卒業後、銀行、映画会社宣伝部の仕事を経て、1955年『音無しの剣』でデビュー。
単行本用に描かれた『鉄人28号』が「少年」に連載されブームを起こし、1960年『伊賀の影丸』で人気が定着。他のヒット作に『仮面の忍者赤影』『魔法使いサリー』『バビル2世』など。その後は中国史劇を手がけ、『水滸伝』『三国志』を手がける。
SF、時代劇漫画、歴史漫画、少女漫画と、多方面で活躍し数多くの作品を発表。
2004年死去。
▼仕様
B5判・並製、雑誌連載時の全扉/巻末には図説を収録予定
352ページ前後(1巻)/352ページ前後(2巻)/368ページ前後(3巻)/376ページ前後(4巻)/
368ページ前後(5巻)/368ページ前後(6巻)/376ページ前後(7巻)/352ページ前後(8巻)
*4巻と5巻は巻頭カラーページあり。
監修:光プロダクション
(c) 2019 光プロダクション
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読後レビュー
全6件
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第3部完結!
前巻では登場していなかったロデム、ポセインドンも合流し、3つのしもべを総動員した作戦でヨミを追い詰め、市街地での戦いが終わり、第3部が完結する。。。
当方、本作初読時は当初のコミック単行本のみで、長い間、第4部を収録したコミック本がなかったこともあり、本巻までの話で完結したものと思っておりましたが、後に第4部の存在を知り、大変驚いたのを覚えています。
本巻に限らず今更ですが、雑誌掲載時のカラーをそのままカラーで読めるのはいいですね。初読時のコミック本では、カラー原稿が白黒で収録されてしていたので、全体的に色調が暗くなってしまい、読みにくかったのを思い出しました。 (2020/04/01) -
第3部完結 5巻のオリジナルからの改変箇所の画像掲載を再度お願いします
7巻拝読しました。
まず、5巻のようなとんでもない改変が無いかを確認した上で。
本を楽しむ以前に、こういうことをしなければならない時点で、もう色々と本末転倒です。
ヨミの自滅という第2部の唐突なエンディングを経て、この「暗黒魔王」と題された第3部は並々ならぬ構想の上に練られたと思われ、壮絶なバトルの上に二人の直接対峙が3回描かれ、引っ繰り返ったパワーバランスに読み手も書き手も最大限に盛り上がった展開の最後の巻となります。
それだけに、その闘いの始まりであった、5巻で安易に行われた台詞の改変があまりにも痛恨過ぎて、残念で残念でなりません。
「オリジナル」を名乗るのであれば、5巻は看板に偽りありの極みです。
(5巻で行なわれた改変箇所については5巻のレビューで詳細に記してあります)
作者が単行本化や再版の際に、場面や表現、台詞諸々を直すことは「作者のみ」の権利です。
が、作者の希望とは裏腹に、前のバージョンが好きだったと絶版本や雑誌を探し続けるファンは山ほどいます。それを踏まえて「オリジナル」復刻を願われる意味を再確認していただきたい。
作者の承諾無しの改変を行なって、出版側が素知らぬ振りを続けるのであれば、「この本は作者オリジナルではない」と、使える限りの手段を使って、この作品を購入したファンに訴え続けるしか、力の無いたかが一ファンには出来ることはありません。
今回の7巻で、ヨミが部下の救出を行なおうとした場面について、編者のコメントが記されています。
私個人としては、何周か回った末に「ヨミは悪だが人間的魅力に溢れている」とヨミのファンになってしまった自分を受け入れましたが、5巻で改変されてしまった台詞は、そのヨミという人間が単なる悪ではないという部分を明確に見せてきている大事な場面ばかりなのです。
それまでの第1部の流れで、ヨミ個人本来の一人称は「おれ」なんだろうなと何となく思っていたのですが、5巻の改変の件で、改めてチェックして、個人的に印象深かったヨミ屈指の名シーン「その方が死の宣告に等しい」と死を覚悟で超能力を振り絞るシーン(ここでバビル2世を応援する側でも思わずヨミ側に共感してしまったファンは相当数いるかと思います)だけでなく、潜水艦の場面は第2部では無かった二人が再び相対しようとしている、あの砂漠での一度死んだ苦い敗北を経て、ヨミが「初めて」バビル2世と直接対峙しようとしていて、大きな自信を持ちつつも内心は相当気負っていたことを窺わせる重要な場面であると、今回改めて気がつきました。
そして、同時に、これらは横山先生が計算して描かれたというより、横山先生自身がヨミの心境に同調していて、自然と出ていた言葉の数々ではないかと思えてならないのです。
そしてバビル2世という作品が長く愛され続けたのは「バビル2世」という何もかも与えられたヒーローの存在に対して、それと相対し続けた「悪」であるヨミ、何もかも持っているバビル2世に対して、劣る能力でその差を埋め続けようと、倒されても倒されても甦ってくる、才能の差を必死で埋めようとしてきたヨミという存在があまりに大きい。
実際、子供の頃は普通にバビル2世を応援していたのに、大人になって(現実の厳しさにぶつかったり、自分は平凡な一人間であると悟ったり、等々人それぞれでしょうけれど)、ヨミの方に共感してしまっていたという話は良く聞きます。
そしてそれは作者である横山先生自身もそうだったのではないかと思うのです。主人公は主人公として格好良く描くのは当然として、描きながらヨミの方の心境に立ってしまうからこそ現れた「おれ」と「わし」の表現の揺らぎではなかったのか、と。
故人である横山先生のお考えはもうわかりませんが、ファンの身としては、横山先生が残した作品そのものから、少しでもそれを読み取ろうとし、その思いがあったからこそ行なわれた、ファンの掲載誌蒐集であり、オリジナル復刊の熱望なのです。
それだけに、6巻・7巻と5巻の改変についてスルーしてきていますが、泣いても笑っても、次が最終巻です。
5巻の改変箇所を、きちんと画像つきで「オリジナル」は本来こうであったとせめて示してほしい。
そうでないと、「オリジナル完全版」(偽)の汚名は永遠に取れません。
あと、1巻でホワイト削除ミスと思われるヨミの顔が潰れてしまったカットも本来のカットを掲載してほしい。
ヨミの絶頂期から今巻のボロボロに老いさらばえたヨミを雑誌サイズで読めたことは嬉しいのですが、それだけに5巻で行なわれてしまった改変があまりにあまりにも悔しすぎて、感情の収拾がつかず、数ヶ月経った今でも素直に復刊を喜ぶことが出来ません。 (2020/03/24) -
横山作品の代表作が完全版で甦った❗
横山光輝全盛期の最高傑作のひとつがまたB5版で甦った。
当時のオリジナルサイズでの復刻には嬉しい限りだが、如何せん狭い自宅に大量のB5サイズの本本本… 困った、困った。 (2020/03/23) -
ついに、残り1巻(全8巻)、 寂しいです。
横山先生からの確かなプレゼントです。
小さい時(50年以上前)読んだ漫画の中で一番読んだのは、手塚先生、石森先生、そして横山先生の漫画でした。
今、読み返してみると、キャラの歩き方等の描き方を見ると、「おーこれこれ、これが漫画だぁ」です。
「バビル2世」面白いです。
子供の時買った少年チャンピオンコミックス版も持っていますが、少年チャンピオン自体は母親が捨ててしまってて、オリジナルの大きさで読めて、凄く嬉しいです。
横山先生の作品は凄く面白いので、これからも多くの復刊をお願いします。「あばれ天童」、「マーズ」、当然「その名は101」等名前を上げればきりがないです。
ついに、残り1巻(全8巻)になりました。
寂しいです。 (2020/03/23) -
SFとして最後の第3部の完結
SFとして最後の第3部の完結編の7巻である。
内容からすると当時は納得のいくラストシーンであったが
少ししてから、全部を通して読むとF市編や続く第4部は少々スケール感に
かける気がした。強敵V号編が終了したため、レトロ感ただよう決戦兵器
サントスの撃退も、いつもの敵のレーザーを利用する方法で、実際どうかな?
と思ってしまう。
この後、第4部はミステリーというかスリラーという感じで、また
現行兵器でロプロスが破壊されるなど、こじんまりした印象を受けるので
この第3部辺りがバビル2世の実際の最終回と思えてしまう。
(実際は、ロプロスは活動不能になっただけのようだが) (2020/03/22)
復刊投稿時のコメント
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