山口瞳の本が書店に少なすぎる。全集は全て買いたい。

小生はこの本の内容を「オール読物」に連載中（昭和３７，８年ごろか）に読み、また単行本として「世相講談」「続世相講談」「第三世相講談」（うろ覚えの書名ですが）と購入して読みました。高校時代から社会人になったころにかけて世の中の機微などとても勉強になったものです。最近、自動車で１時間ほどのところの図書館で見つけ、また読みたくなった次第です。そして、この本は若年の世代に良い影響を与えると確信し、強く復刊を望むものです。

山口瞳は彼と同世代の父の愛読書でした。学生の頃は父とはなかなか素直に話が出来なかった僕ですが、父の死後、父と同じ職に就いてからは山口瞳を読むことで亡き父と会話をしているかのような気持ちになるのです。父の価値観や考え方と共通する所も多々あり、その一語一文が身にしみる思いがします。（自分が父親になって初めてわかることも多かったのです）大全の全１１巻の内、６巻だけを買い漏らしており、世相講談だけ読めていないので、強く復刊を希望します。

いろいろな作家が絶賛しているにもかかわらず、入手できないのは悲しい限りです。