原型のとおりの復刻でなくとも、現在読むことのできない日影の作品を読めればよい。

日影丈吉ほどの作家の出版作が市場に欠けているということは、日本の浅薄な出版事情を物語っております。版権が煩雑なのかもしれませんが、しっかりした研究に基づく故人全集ないし選集をいまいちど出すべきではないでしょうか。徳間、講談社、教養文庫の、シリーズの一つにこれが入っていないのも、なんとも悔しい限りですね。

長編はほとんど本がない日影丈吉。古本屋で徳間文庫からでたものはよく見かけるがトクマノベルスからでた本作をはじめ数編はどうしても手に入らない。数年前は長編をシリーズ復刊するような話もあったのに、どうなっているのか。これはもうこの場で復刊して貰うしかない。頼む、皆さん協力してください。

私はすでにこの本を持っていますが、日影丈
吉の本はそのどれもが面白く、ぜひ復刻すべ
きだと思います。

瀬戸川猛資氏がいつぞや現代本格ミステリのベスト１０に挙げておられたはず。ミステリの醍醐味を味わえる作品です。

日影丈吉のように良質な文芸の香りのするミステリを、我々が簡単に読むことが
出来ないのは、出版社としての最大の“罪”だと思います。
お願いです。読ませてください。

国会図書館で読みかけたきりになっていて、日影丈吉の評判の高い作品の中では唯一未読のままで心残りになっています。こういう作品が一冊くらいあるのも個人的にはいいかなという気もしますが、そんな個人的感慨の生まれる余地のない出版状況の方がいいに決まっています。再刊を切に望みます。

内容は、実は覚えていないのですが、日影丈吉の小説であり、かつ「なんだこれ」という印象がないということは、つまり面白かったのです。復刊すべきですね。

＞徳間文庫からでたものはよく見かけるがトクマノベルスから
＞でた本作をはじめ数編はどうしても手に入らない。
もっともですね。

松浦寿輝の本で知って是非読みたいから

日影ファンがこれを読まずに我慢しているなど論外です。

全集の形ではなく、一冊本として読みたい。

銀座が舞台の着眼に興味あり。