『咒文』『黑衣聖母』『轉身の頌』の孤高の学匠詩人として知られ、翻訳・批評・研究・随筆と文藝のあらゆる分野に深遠な業績を遺した煉金道士日夏耿之介…。夏黄眠の最後の弟子として≪美の司祭≫に生涯を捧げた著者が...

作家330、作品530、雑誌・事項・用語などを広く収録し、十代の少女を中心に多くの読者を獲得してきた少女小説を解説。これまで文学として取り上げられることの少なかった「少女小説」の全貌をとらえる初めての事...

トルストイがはじめて将校に昇進してそのさかんな生命力がいやが上にも力強い活動や感情を求めてやまなかったころ、たまたま彼はいわゆるクリミヤ戦役の行なわれていたセヴァストーポリへ転任を許された。この作は作者...

16世紀はじめエラスムス（1466頃-1536）は本書を著し、人間を「痴愚者」の集団として眺め「痴愚女神」に雄弁を振わせるという構想で、中世以来の腐敗したカトリック教会の世界を容赦なく批判し、歪められて...

最新の研究成果にもとづき、新たな視点から追及した『更級日記』研究の集大成！ 物語作者として見直しが進む菅原孝標女の半生を再検討。 夢幻的な表現世界の向こうに潜められたメッセージを読み解き、新しい孝標...

戦後前衛短歌の旗手として颯爽とデビュー、絢爛たる言葉の宇宙を築き上げた偉大な歌人の知られざる日々が、作家として活躍する息子によって鮮やかに蘇る。

矢内原伊作は、1956年から1961年にかけて、5度の夏をパリで過ごした。彫刻家・画家、アルベルト・ジャコメッティのモデルをつとめるためである。彼は、ジョンソン博士におけるボズウェル、ゲーテにおけるエッ...

「耳なし芳一」「雪女」等あまりに有名な怪談も収める、小泉八雲（ラフカディオ・ハーン）の二大作品集『怪談』『骨董』を、ハーン研究の第一人者が個人完訳。 ハーン没後110年記念出版。

国民的人気を博した天才詩人・北原白秋が訳し、奇才・スズキコージが 自由で遊び心ある絵を所狭しとつけた『マザー・グース』本の最高傑作が、ついに復刊！ 平野甲賀の装丁とスズキコージが描く絵のセッションを...

宮沢りえさん推薦！ 「散ることを知りながら、咲くことを恐れない」 私の好きな言葉、憧れている言葉です。 ---宮沢りえ 桜の季節に読みたくなる名作が待望の復刊です！ 「桜の花が咲きました。あなた...

古典文献は怪奇な実話の宝庫だ！ 中世・近世のあらゆる文献を博捜して集めた、不思議な話、ぞっとする話、哀れな話、妖しい話の数々を現代語訳して大紹介。読むほどに不可思議で、怖くて楽しい、誰も知らない怪談・奇...

1940年6月から約4年間、ナチス占領軍と傀儡政権に支配されたフランス。アラゴン、エリュアール、ヴェルコール、カミュ、サルトル… ファシズムに抗する「国民的目的を追求する国民の運動」のなかで生まれた、新...

だれでも芭蕉の俳句の中に好きな一句があるだろう。その句が、何かことあるときに、どんなにかその人の心を慰め、支えになったことだろう。永年、芭蕉研究に精力をかたむけてきた著者が、年代順に名句を選び、きわめて...

三千年にわたる中国文学の、長く豊かな伝統の中で、いつの時代にも、それを楽しむ中国の民衆が存在した。本書は、その民衆の立場に立って、古代の神話から詩歌、怪奇譚、劇、物語などをへて現代小説に至る中国文学の流...