原爆開発から冷戦下の核軍拡競争に至る文脈に絶体絶命の危機を位置づけ、13日間の一触即発の攻防を描く。

「あのひとを死なせるわけにはいかない。ぼくが自分の足で歩いていけば助かるんだ」--重病の親友の快復を願かけて、ミュンヘンからパリへ向かい、雪と氷のなかを彷徨し、魂に呼応するような風景と忘れられたような人...

ワーグナーをはじめ、現代のクリエイターたちをも魅了する北欧神話。 本書は神や巨人、小人らがくり広げる100の伝説を取り上げる。

女優のブロマイド、天体図、貝殻などが箱に収められた作品を、生涯に800点以上制作。 多くの芸術家に影響を与えた人物の評伝。没後50年。

ウクライナ侵攻前史、米露75年間の覇権争い。インターネットとソーシャルメディアを駆使したプーチンの政治戦とは？ 『CIA秘録』の作家が歴史の深層、諜報活動、サイバー攻撃を究明！

死後公刊された多くの書簡から、詩人が省察し、胸中を打ち明けた言葉をテーマごとに編集した集成。「生の詩人」の心情と詩想の日々の記録。

ダイレクトにテクストを引用し、読解し、解説する。この3段階のプロセスで読者は思想の妙味へといざなわれる。思想とは「堪能すること」である。

ついに明らかになったメルロ＝ポンティの全貌。現象学・言語学・心理学・芸術… それらとの＜接触＞から生まれ出る＜驚き＞の哲学。

脱線に次ぐ脱線。主人は聞けるか、ジャックの恋の話--- 旅する二人と出会う人びと、首を突っ込む語り手らによる快活、怒涛の会話活劇！

翻訳大国日本において「その他」とくくられる言語がある。 学習者の少ない言語をあえて学び、広める翻訳者に「その他」の深さを尋ねる。

18世紀、豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿には、王を頂点に千人以上がひしめきあって暮らしていた。 雅びにみえる貴族たちの日常生活とは。

ロシア語などで使われるキリル文字。 このあまり知られていない不思議な文字の歴史を探りながら、にぎやかで魅力的な世界を味わう。

複雑な称号の体系、後継ぎと他の子供それぞれの苦労など、「イギリス人にとってのアッパー・クラス」の背景事情をわかりやすく解説。 ▼著者プロフィール 新井潤美（あらい めぐみ） 東京大学大学院比較...

夜中に自分の名前を呼ぶ神聖な声を待ちわびる者たちの心のうちをたどる表題作など、奇想と魔法の職人芸で唯一無二の世界を紡ぐ8篇。

ヒトラーに心酔して成長する若者の生活と心情、人種差別と歪んだ愛国心、組織の内情をリアルに綴った、一五歳から二二歳までの記録。

ついに明らかになった、大作家の幻の作品群 第一人者の手によって蘇る新たな南北の実像 南北襲名以前より、江戸の新しい世話狂言を確立した勝俵蔵の未刊行作品群を、第一人者が半生をかけて蘇らせる、驚きの...

サガン「スエーデンの城」、カモレッティ「ボーイング＝ボーイング」、トマ「罠」、ルッサン「終わりなき愛」の傑作戯曲4作品を収録。