土壇場ハリーさんのページ
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レビュー
猥雑と聖性を同居させる天才かも
畑中純の存在を知ったのはつげ義春にマンガを描かせるために創刊されたという季刊マンガ雑誌『ばく』の表紙の版画を見てからだった。本誌にもミミズク通信というマンガ(版画)を掲載していた。宮沢賢治好きを納得させるその詩的なファンタジー表現に興味を持った私は彼の他の作品を見つけて驚いた。成人マンガ雑誌の連載とはいえ、かきなぐったような描画とエロ満載のギャグは版画世界とは真逆の世界だった。しかし、そのストーリ...
2018/02/24
ホラータッチの雰囲気作りがさすが
ゴシックロマン的なホラーの雰囲気が随所に味わえるこの漫画を見れば、水木先生こそジャパニーズホラーのパイオニア的存在であったことがわかる。 家庭教師が屋敷に訪れるくだりがあるが、ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転』そのものの描写があって、表現性における取り組みの真面目さがうかがえて、新鮮な発見の悦びが味わえる。
2014/04/11
野球漫画の金字塔
今更、水島先生の野球漫画について云々するのもはばかられるが、今も少年誌、青年誌で野球漫画を描く作家たちは水島新司の『ドカベン』の洗礼を受けてない者はいないだろう。投げる、打つ、守る、走るという野球のアクションの魅力を絵で引きつけてくれた第一人者が、主人公の魅力以上に「チームの魅力」という新しい視点を漫画に与えてくれたことは革命的とさえ言える。 キャラクターの集合体=明訓高校野球部という存在は、野...
2013/04/06