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| 著者 | 中空萌 |
|---|---|
| 出版社 | 世界思想社 |
| ジャンル | 専門書 |
| ISBNコード | 9784790717270 |
| 登録日 | 2026/01/03 |
| リクエストNo. | 78543 |
リクエスト内容
豊富な薬草資源をもつインドに「知的所有権」という概念が持ち込まれたとき、現地で何が起こるのか。緻密なフィールドワークにもとづき解明。過去の労働への対価ではなく、未来への責任としての所有という概念を提示する、異色の所有論。
【序章より抜粋】
本書は、生物資源と知的所有権という特定の現代的事象をテーマとし、さらにはインドの新州ウッタラーカンドを生きる人々の具体的な経験と知的営みに導かれつつも、知識の「所有」という根源的な問いに挑んでみようという挑戦である。
(中略)
薬草や生物資源の領域に知的所有権という考え方が新たに持ち込まれたときに何が起こるのか、特定の科学プロジェクトを対象に、科学者や行政官、伝統治療師や農民にいたるまでさまざまな人たちの実践の細部を追っていく。知的所有権という概念が現地の科学、法、伝統医療と結びつくことによってどう変えられ、またそれらをどう変化させるのか。その過程で何が包摂され、また何が排除されていくのか。そのようにして知的所有権という現代的な制度がつくられる技術的細部を観察することによって見えてくるのは、やはり知識の「所有」についての今までとは異なるものの見方なのだ。
【目次】
序章「誰かのもの」としての知識
第Ⅰ部 知識が誰かのものになるとき
第1章 所有主体の生成をめぐる民族誌
第2章 在来知と知的所有権のフィールドワーク――翻訳を追いかける
第Ⅱ部 伝統医療と生物資源の所有化
第3章 翻訳され続けるアーユルヴェーダ――国家と伝統医療
第4章 薬草州ウッタラーカンドと「人々の生物多様性登録」
第Ⅲ部 「人々の生物多様性登録」プロジェクト――科学者の実践
第5章 「在来知」を生み出す科学者たち
第6章「知識の所有者」をつくり出す
第Ⅳ部 「所有主体」を超えて――「人々」の経験
第7章 「在来知」を超えて――「効果」としての治療と文化的所有権
第8章 自然と「責任主体」の生成? ――薬草と生み出されつつある関係
終章 未来へ拓かれた所有
投票コメント
全2件
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所有という、当たり前のように見なされる、しかし実は当たり前ではない行為について、知的所有権という観点から掘り下げた研究。この分野に詳しいわけではないが、日本における議論の活性化というだけでなく、日本から世界に独自の理論的貢献をしているという意味でも、品切れのままにしておくのはあまりに惜しいのではないか。ぜひ重版してほしい。 (2026/01/03)GOOD!1
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日本人は知的財産権に極端に疎く、特にネット上のデータに関しては誰かの作品という意識に欠ける日本国民があまりに多い。GOOD!0
日本人に知的所有権・知的財産権という概念をしっかり植え付けるため、このような書籍は不可欠である。電子書籍は存在するが、企業の本棚等のこの書籍が置かれるべき場所に置かれるには紙の本でなければならない。紙媒体での復刊を希望する。 (2026/01/04)
読後レビュー
NEWS
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2026/01/03
『知的所有権の人類学ー現代インドの生物資源をめぐる科学と在来知』(中空萌)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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