著者は臨済宗の僧侶。『大般若経』の「理趣分」（理趣分経）の代表的な研究書です。

▼目次
鼇頭略科 大般若理趣分
國譯略註 大般若理趣分
大般若理趣分の硏究
序論
第一章　大般若經の硏究
第二章　般若思想の傳來
第三章　金剛經と理趣分
本論
第一章　本經の類本
第二章　本經の內容
第三章　本經の總題
第四章　本經の譯主
第五章　本經の別題
第六章　本經の大綱
第一節　序分の大綱
第一項　總述
第二項　本經の敎主
第三項　本經の說處
第四項　本經の聽衆
第二節　正宗分の大綱
第一項　甚深微妙淸淨法門
第二項　寂靜法性現等覺門
第三項　調伏衆惡普勝法門
第四項　平等智印淸淨法門
第五項　法王灌頂智藏法門
第六項　如來智印金剛法門
第七項　離諸戱論輪字法門
第八項　入廣大輪平等法門
第九項　眞淨供養無上法門
第十項　能善調伏智藏法門
第十一項　性平等性最勝法門
第十二項　有情住持勝藏法門
第十三項　無邊無際究竟法門
第十四項　甚深理趣無上法門
第三節　流通分の大綱
餘論
第一章　十六善神の硏究
第二章　十六善神曼荼羅
第三章　理趣分口訣義解
附錄
異譯對照 大般若理趣分の硏究

伊藤 古鑑（イトウ　コカン）
明治23年（1890）～昭和47年（1972）。天竜寺僧堂に掛搭して禅道を修行。美濃尼衆学林々長、正眼短大講師、花園大学教授・同名誉教授を歴任。普救寺（岐阜県山県郡高富町）住職。 著書に『禅宗日課経新釈』『金剛経講話』『臨済』『公案禅話』他多数あり。 『大般若経』六百巻の写経も14年間をかけて成就する。