イスラム世界を対象とした、わが国で初めての本格シリーズ。暮らしの生態レベルから各論を構成したのが特徴。各巻末の座談会は日本人のイスラム観に衝撃を与える迫力ある内容。

◆1巻「総論」 上岡弘二 中野暁雄 日野舜也 三木亘 編
◆2巻「農民」 佐藤次高 富岡倍雄 編
シリア・グータの森の農民たち／イランの近代化と村の人びと／エジプト・スィンヌーリス村の生活誌／トルコの豪農地主と地域社会／西アフリカの村のイスラム ほか
◆3巻「牧畜民」 永田雄三 松原正毅 編
あるベドウィンのつぶやき／ある遊牧民の半生／ヒツジにとって牧夫とはなにか／内陸アジアの遊牧民／歴史上の遊牧民／セネガル土着のイスラム教団と牧畜民 ほか
◆4巻「海上民」 家島彦一 渡辺金一 編
海上民のさまざまな顔／陸に上がる東南アジアの漂海民／巡礼・聖戦・救世主／ユダヤ商人と海／エーゲ海コス島の村人たち／チュニジア・ガーベス湾をめぐる漁労文化 ほか
◆5巻「都市民」 三木亘 山形孝夫 編
交わりの場に生きる／近代イスラム都市とイラン人／トルコ・ゲジェコンドゥに住む人びと／カイロのくすり問屋たち／ワディ・ナトルンの修道院／自由都市メッカの人びと ほか