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著者 | 渡辺照宏 |
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出版社 | 筑摩書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784480089564 |
登録日 | 2023/02/21 |
リクエストNo. | 74215 |
リクエスト内容
仏陀釈尊最後の数カ月が語られる本書は、パーリ語本に準拠し、梵、蔵、漢の諸書を参照して、仏伝の白眉『涅槃経』の世界を余すところなく解明する。
仏陀釈尊の生涯を編年的に裏づける資料は実はきわめて乏しい。その中にあって、釈尊の入滅に至るまでの最後の数ヶ月の出来事は、弟子たちにとって強く印象づけられたので、『涅槃経』として記録された。北伝としては、中央アジア出土梵語断片一本と漢訳四本が現存し、チベット語訳と漢訳との律部数節も内容的に梵語断片と相応する。南伝としては、パーリ語の長部経典の中に一本収められている。本書『涅槃への道』はパーリ語本の本文に準拠し、上記の北伝の諸資料をも参照して、仏伝の中の白眉と称えられる『涅槃経』の世界を余すところなく解明している。
▼目次
ヴァルシャカーラ大臣との対話
ビクたちへの教え
戒・定・慧の教え
戒・定・慧の教え
シャーリプトラの求道心
戒・定・慧の教え
戒についての五つの教え
パータリ村の都市建設
四聖諦、戒・定・慧の教え
法の鏡、戒・定・慧の教え〔ほか〕
(以上、筑摩書房ホームページより)
投票コメント
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大乗『涅槃経』の解説書は多いですが、パーリ語仏典『涅槃経』の解説書は少ないです。GOOD!0
本書はパーリ語経典や4種の漢訳を参照し釈尊の臨終に立ち会っているかのような気分になれます。 (2023/02/21)
読後レビュー
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仏陀の最期
人の最期とくに偉大な宗教家の最期とは他宗派・他教徒にとっても関心事でありましょう。
仏陀の最期についてはパーリ語経典や4種の漢訳などから知られます。現代からすれば神話的な記述はおよそ信じられないものですが、インドの伝統においていかなる意味を持つのか、そして当時の人々がいかに向き合ったのか、民俗学・宗教的な価値があります。
同著者の『新釈尊伝』に比べやや学術的な嫌いはありますが、仏教を本質から理解した方におすすめです。 (2023/10/08)
NEWS
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2023/02/21
『涅槃への道 仏陀の入滅(ちくま学芸文庫 ワ-1-3)』(渡辺照宏)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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大絶画