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著者 | 岡崎京子 |
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出版社 | 宝島社 |
ジャンル | コミック・漫画 |
ISBNコード | 9784796632751 |
登録日 | 2022/12/06 |
リクエストNo. | 73730 |
リクエスト内容
ボリス・ヴィアンの名作の世界観をこれ以上ないという完成度でコミカライズした、知られざる傑作だと個人的に思う。これはぜひフランス語訳して、ネイティブの人に読んでもらいたいな…
とにかく全てが哀しく、美しく、そして愛おしい。
ボリス・ヴィアンの小説『うたかたの日々』を原作にした、岡崎京子によるコミック。雑誌「CUTiE」の連載(1994年~1995年)後に、著者がプロローグ、ラストを描き加え、全体に加筆修正したもの。
「ちょっとした財産もち」のコランと軽やかで美しいクロエ。ふたりは盛大な結婚式を挙げるが、そのすぐ後、クロエは肺に「睡蓮」が巣食うという奇病に侵される。治療費のために破産に追い込まれながら必死に看病するコラン。だが、クロエは日に日に衰弱していく。そして、ある作家の偏執狂的コレクターのシックとその恋人アリーズ、コックのニコラなど、周囲の人々の人生も深刻な様相を呈していく。
原作ともども、この作品の魅力のひとつは、残酷さと無邪気さをあわせもつ幻想的な描写の数々にある。恋するふたりを包む、熱くてシナモンシュガーの味がするバラ色の雲や、土から生えてくるたくさんの銃身、そして、クロエの胸から伸びて咲く睡蓮の花…。原作を知る人にとっては違和感をおぼえる場面もあるかもしれないが、彼女の目をとおして、ていねいに描かれたヴィアンの世界を、特に前半は、ただ楽しみたい。後半に入ると、破滅へ向うコランたちの姿が現実をぎりぎりのところで生きる岡崎作品の登場人物の姿と重なり、物語は一気に走り出す。
投票コメント
全1件
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とにかく傑作だし、今読み返しても素晴らしい内容で、後世に残す価値のある作品だと思うから。 (2022/12/06)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2022/12/06
『うたかたの日々』(岡崎京子)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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アマノン