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著者 | 伊藤るり、阪本ひろ子、ダニ・バーロウ |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784000253062 |
登録日 | 2022/08/02 |
リクエストNo. | 73258 |
リクエスト内容
断髪、洋装、シガレット。帝国が領土と市場を求め激突する最中、人々の憧憬と敵意とを集めた女性像=モガ。このグローバルな現象はいかに現れ何をもたらしたか。強力なジェンダー力学を構築した歴史の一断面を、10人の研究者が、中国・日本・沖縄・朝鮮・台湾の広告図像・漫画・言説・実在の男女の生から多角的に解読する。
目次
序論 東アジアにおけるモダンガールと植民地的近代
Ⅰ 資本の欲望
1 奢侈と資本とモダンガール――資生堂と香料石鹸 足立眞理子
2 買うということ――一九二〇年代及び三〇年代上海における広告とセクシー・モダンガールのイコン タニ・E・バーロウ(伊藤るり,結城淑子訳)
Ⅱ まなざしの政治
3 宗主国のまなざし――視覚文化に見られるモダンガール ヴェラ・マッキー(菅沼勝彦訳)
4 漫画表象に見る上海モダンガール 坂元ひろ子
5 新しい女・モガ・良妻賢母――近代日本の女性像のコンフィギュレーション 牟田和恵
Ⅲ 帝国を生きる
6 『婦人之友』における洋装化運動とモダンガール 小檜山ルイ
7 植民地的近代と消費者の欲望――二〇世紀初頭の日本における下層中流階級ならびに労働者階級の女性たち バーバラ・H・佐藤(近藤康裕訳)
8 女の移動と植民地的近代――沖縄のモダンガール現象への接近 伊藤るり
9 植民地台湾の「モダンガール」現象とファッションの政治化 洪郁如
10 朝鮮の植民地知識人,羅錫(ナ・ヘソク)の近代性を問う 金恩実(藤井たけし訳)
投票コメント
全1件
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ファッションという営みが、いかにして歴史を読み替える糸口となるかを如実に示してくれていると思う。特に史料の少ない植民地の女性のことを歴史的に研究するなら、一度は目を通さねばならないだろう。今は高額な中古しか手に入らないのは、個人的に残念なだけでなく、社会的損失ですらある。 (2022/08/02)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2022/08/02
『モダンガールと植民地的近代』(伊藤るり、阪本ひろ子、ダニ・バーロウ)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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