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著者 | デヴィッド・グレーバー、片岡大右 (訳) |
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出版社 | 以文社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784753103577 |
登録日 | 2021/05/12 |
リクエストNo. | 71216 |
リクエスト内容
ブルシットジョブ』(岩波書店より近刊)そして『負債論』(弊社刊)で話題沸騰中の人類学者D・グレーバーによる、通念を根底から覆す政治哲学。
すなわち、「民主主義はアテネで発明されたのではない」——。
この価値転覆的な認識をもとに、私たちはいかに「民主主義」と出会い直しその創造をふたたび手にするのか。
アラン・カイエによる「フランス語版のためのまえがき」および「付録」として恰好のグレーバー入門となる著者本人によるエッセイ(「惜しみなく与えよ」)を収録した、フランス語版をベースに編まれた日本独自編集版。
目次
序 論
第1章 「西洋的伝統」という概念の一貫性のなさについて
補足的覚え書き──西洋的眼差しの欺瞞性について
世界システム論を再構成する
第2章 民主主義はアテネで発明されたのではない
第3章 「民主主義的理想」の発生について
第4章 相互になされる回収
「影響論争」──アメリカ民主主義とイロコイ諸族
終わりなき再創設の営みとしての伝統
アフリカのフェティシズムと社会契約の理念
中国とヨーロッパ国民国家
結 論 国家の危機
民主主義と国家の不可能な結合
フランス語版のためのまえがき/アラン・カイエ
【付 録】 惜しみなく与えよ──新しいモース派の台頭/D・グレーバー
「あいだ」の空間と水平性──訳者あとがき/片岡大右
投票コメント
全5件
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民主主義はどこにでも存在する。西洋だけの特権ではない。GOOD!2
鋭い日本の歴史学者・人類学者たちは、世界に先駆けて西洋中心の視点を批判してきたはずだが、未だに日本の社会は民主主義と言えば「西洋」の発明だと思いがちだ。それを模倣しようとだけして、自前の民主主義を築こうという努力をきちんとしてこなかった結果が現在の政治の堕落である、と私は考える。多くの人が、今一度、「西洋人」の目を通してでも「非西洋」に学び、そして「日本」を再考すべきだ。
現在の課題は山積みだが、有難いことにグレーバーは持ち前の文才で私たちに勇気をくれる。(本書は翻訳も素晴らしい) (2021/05/12) -
グレーバーのオリジナルに加え、日本独自編集版としてとても貴重である (2022/02/02)GOOD!0
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民主主義の起源について新たな、驚くべき視点が得られます。良書なのに絶版になっていたのですね。復刊する価値のある本です。 (2021/11/09)GOOD!0
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必須・必読文献であるにもかかわらず、また、刊行からさほど時間が経っていないにもかかわらず、入手できないから、 (2021/07/06)GOOD!0
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絶版になるのが早すぎる。グレーバーに対する注目は以前高いままですし、この本を読みたい人間も多く存在しているので早急に復刊されることを希望します。 (2021/07/06)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2021/05/12
『民主主義の非西洋起源について:「あいだ」の空間の民主主義』(デヴィッド・グレーバー、片岡大右 (訳))の復刊リクエスト受付を開始しました。
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