7 票
著者 | ジョルジュ・ディディ=ユベルマン |
---|---|
出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784582702620 |
登録日 | 2013/04/15 |
リクエストNo. | 57536 |
リクエスト内容
フランスの美術史家・哲学者ジョルジュ・ディディ=ユベルマンによる、アウシュビッツをめぐる写真論。
投票コメント
全7件
-
本書は、アウシュビッツからもたらされた4枚の写真を題材として、それらのイメージに向き合おうとするものである。GOOD!1
強制収容所のイメージについては、『ショア—』の監督ランズマンに代表される、表象が不可能であるという言説がついてまわる。しかし著者は、そうした表象不可能性にたつ言説を厳しく批判する。
イメージを消し、圧し殺したアウシュビッツの「すべてに抗して」生き延びたこれらのイメージに対し、著者はこう語る。「われわれはそれに答えてそれらを熟視し、引き受け、理解しようと試みなければならない。すべてに抗してのイメージ。それらにふさわしいやり方でそれらを見ることができないという、われわれ自身の不能に抗して。商業的イメージで窒息せんばかりの、われわれ自身の飽食な世界に抗して。」
義務として債務として真摯にイメージに向き合い、読んでゆく姿勢は、イメージを見るということに対する根源的な問いかけとして、重く響く。イメージを扱う研究・思考の基本図書として、復刊を強く希望する。 (2013/04/16) -
著者であるジョルジュ・ディディ=ユベルマンは今日のフランス思想界を代表する哲学者・美術史家のひとりであり、邦訳も増えているが、難解なものも多く、入門書としては当該書がもっとも適している。また同書はイメージや写真、表象問題を扱った大学の講義等で参考文献としてあげられることも多く、基本書としての需要は高い。 (2013/04/15)GOOD!1
-
名著ですが入手難です。GOOD!0
文庫でもいいので復刊希望です。 (2024/03/29) -
古書も高騰しており、手に取ることがほぼ不可能になっている。 (2023/07/18)GOOD!0
-
絶版とは思わなかったぐらいの重要書では。平凡社ライブラリー入りしてもいいと思う。 (2015/09/26)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
-
2013/04/15
『イメージ、それでもなお』(ジョルジュ・ディディ=ユベルマン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
復刊リクエスト投票であなたの思いを形にしましょう!
tomomo