復刊投票コメント一覧
イメージ、それでもなお
全7件
本書は、アウシュビッツからもたらされた4枚の写真を題材として、それらのイメージに向き合おうとするものである。
強制収容所のイメージについては、『ショア—』の監督ランズマンに代表される、表象が不可能であるという言説がついてまわる。しかし著者は、そうした表象不可能性にたつ言説を厳しく批判する。
イメージを消し、圧し殺したアウシュビッツの「すべてに抗して」生き延びたこれらのイメージに対し、著者はこう語る。「われわれはそれに答えてそれらを熟視し、引き受け、理解しようと試みなければならない。すべてに抗してのイメージ。それらにふさわしいやり方でそれらを見ることができないという、われわれ自身の不能に抗して。商業的イメージで窒息せんばかりの、われわれ自身の飽食な世界に抗して。」
義務として債務として真摯にイメージに向き合い、読んでゆく姿勢は、イメージを見るということに対する根源的な問いかけとして、重く響く。イメージを扱う研究・思考の基本図書として、復刊を強く希望する。
2013/04/16
本書は、アウシュビッツからもたらされた4枚の写真を題材として、それらのイメージに向き合おうとするものである。
強制収容所のイメージについては、『ショア—』の監督ランズマンに代表される、表象が不可能であるという言説がついてまわる。しかし著者は、そうした表象不可能性にたつ言説を厳しく批判する。
イメージを消し、圧し殺したアウシュビッツの「すべてに抗して」生き延びたこれらのイメージに対し、著者はこう語る。「われわれはそれに答えてそれらを熟視し、引き受け、理解しようと試みなければならない。すべてに抗してのイメージ。それらにふさわしいやり方でそれらを見ることができないという、われわれ自身の不能に抗して。商業的イメージで窒息せんばかりの、われわれ自身の飽食な世界に抗して。」
義務として債務として真摯にイメージに向き合い、読んでゆく姿勢は、イメージを見るということに対する根源的な問いかけとして、重く響く。イメージを扱う研究・思考の基本図書として、復刊を強く希望する。
2013/04/16
「イメージ」についての思考という点でも、またホロコースト(ショア)の表象という、20世紀後半以降の世界を支配する大きな問いを考察する上でも、重要な位置を占める一冊である。
2013/04/16
「イメージ」についての思考という点でも、またホロコースト(ショア)の表象という、20世紀後半以降の世界を支配する大きな問いを考察する上でも、重要な位置を占める一冊である。
2013/04/16
著者であるジョルジュ・ディディ=ユベルマンは今日のフランス思想界を代表する哲学者・美術史家のひとりであり、邦訳も増えているが、難解なものも多く、入門書としては当該書がもっとも適している。また同書はイメージや写真、表象問題を扱った大学の講義等で参考文献としてあげられることも多く、基本書としての需要は高い。
2013/04/15