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著者 | アーイシャ ジャラール |
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出版社 | 勁草書房 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784326398973 |
登録日 | 2012/12/24 |
リクエストNo. | 56704 |
リクエスト内容
従来1947年の印・パ分離・独立はインド中心の視点で研究されてきた。ムスリム連盟はパキスタン建国のため反インド、親英路線に立っていた、というのがこれまでの通説であった。本書は連盟の指導者ジンナーの真意を明らかにすることで、この通説に見事な反論を行っている。筆者によれば、ジンナーの目的はあくまでインド連邦内部でのムスリムの自治を獲得することであり、パキスタンという国家は意図せざる結果として誕生したのであった。本書は現在のインドやパキスタンといったネーションが如何に歴史的な産物であるかを明確に描き出しているのである。その意味で本書は南アジアのみならずナショナリズムに関心を抱く者にも極めて有益な示唆を提供してくれることであろう。
投票コメント
全2件
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大英帝国が植民地支配していた広大なインド亜大陸地域。紆余曲折の末、現在のような国境線ができあがりました。日本人のメンタリティーを語るうえで太平洋戦争の敗戦が重要なファクターであるのと同様に、インド・パキスタン人の心情を知るには、分離独立とその過程を知る必要があるのです。 (2014/10/20)GOOD!1
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世界で最も危険地帯、世界の火薬庫の一つと言われるパキスタン。現在のカオス的状況は既にインドとの分離独立の段階から始まっていたと言える。独立に当ってどんなことをムスリム達は考えていたのか、3度に渡るインドとの紛争や核開発等、どのように不安定の軌跡を辿ったのか、インド現代史は沢山あるが、パキスタン視点での現代史概説は乏しいので大変価値がある。 (2012/12/24)GOOD!1
読後レビュー
NEWS
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2012/12/24
『パキスタン独立』(アーイシャ ジャラール)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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esztergom