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著者 | 犬塚元 |
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出版社 | 東京大学出版会 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784130362214 |
登録日 | 2012/08/26 |
リクエストNo. | 55821 |
リクエスト内容
以下、版元ウェブサイトより転載。
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-036221-4.html
デイヴィッド・ヒュームの政治学
犬塚 元
ISBN978-4-13-036221-4, 発売日:2004年12月中旬, 判型:A5, 336頁
内容紹介
「社会契約説を批判した思想家」という従来のヒューム像に再考を迫る試み.浩瀚な『イングランド史』などヒュームの著作を詳細に分析,彼が伝統から何を引き継ぎ,発展させていったのかを明らかにする.より深いヒューム理解に導く緻密な考察.
主要目次
はじめに デイヴィッド・ヒュームの政治学――伝統の継承と発展
第1部 古代世界と政治学,古代世界の政治学
第1章 ローマ史解釈の政治思想史:18世紀英国における混合政体と党派対立をめぐる議論の諸相
第2章 古代政治社会の検討
第3章 「完全な共和国」論の政治機構論:党派対立をめぐる『オセアナ共和国』との対話
第2部 『イングランド史』の政治学
第4章 政治社会の形成と発展
第3部 近代ヨーロッパ世界の政治学
第5章 英国の混合政体とその均衡
第6章 近代ヨーロッパの政治社会:政治制度と習俗
むすびにかえて
投票コメント
全6件
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本書あとがきによれば、本書は、著者が2002年9月に東京大学に提出した学位請求論文「デイヴィッド・ヒュームの政治学:伝統の継承と発展」に加筆修正、分量圧縮を施したものである。本書の内容の要約や優れた点の指摘は、推薦者にとり荷が重すぎるように思われる。量、質ともに非常に重厚な研究であり、註を一つとっても気を抜いて読むことを許さない非常な密度を備えている。「はじめに」において「富と徳」という政治学史上の通説が批判的に取り上げられる。その批判は非常に説得的であり、政治学史の更新を目の当たりにしているかのような興奮を読者に覚えさせる。無論その更新には幾多の研究の蓄積があってのことではあるが、著者は先行する研究を主には註において鮮やかに整理しつつ、本文ではマッシヴな自説を展開していく。二次文献の山に足をとられることなく、一次文献と格闘する様からは、政治学史の近接分野かどうかを問わず、学問に近しい場所に立とうとする者が威儀を正さざるを得ないような雰囲気が漂っている。後進のため、一刻も早い復刊を希望する。 (2012/08/26)GOOD!1
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ぜひ復刊をお願いします! (2020/10/16)GOOD!0
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ヒュームに関する定評ある研究書だから。 (2014/04/09)GOOD!0
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もっと広く読まれる価値あり (2013/05/21)GOOD!0
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手ごろな値段で手に入れたいです。 (2013/02/27)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2012/08/26
『デイヴィッド・ヒュームの政治学』(犬塚元)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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muto_kh