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得票数 9

著者 堤玲子
出版社 三一書房
ジャンル 文芸書
登録日 2007/08/21
リクエストNo. 39549

リクエスト内容

岡山県在住の詩人で作家の堤玲子氏の自伝小説。
私は神である。
スラムと悪遺伝子と、七人の兄弟姉妹、年頃になって、見合い話の一つもなく、馬鹿にされ続けた堤家にとって、栄光を浴びた私は、まぎれもなく神である。復讐の刃も柄をも通れと宿命の首級を挙げた私の肩に、
淫売や、博打打ちや、そしてまた公金扮帯の情婦や、放火、尊属殺人、びっこの少女が、
今や、海を渡って太陽の街に出てゆくのである。

祖父がたった一度安女郎を買ったために梅毒に冒されてしまったスラム街に生きる事を余儀なくされ、白痴や片輪の生まれる悪遺伝子を背負いつつもたくましく生きる堤一家。
一家の聖なる悲惨と人間讃歌を謳う。
凄まじい迫真力と鮮烈さ、独自の輝きに満ちた文体で自らの半生を描いた自伝的な長編小説。
悲劇と喜劇と恋愛小説が一緒くたんに入っていてそれが全然効果的に同居していて。
笑って泣ける一冊。
巧く説明できないがとにかく凄い本。

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投票コメント

全9件

  • 中学生の頃に読んだ記憶があります。
    鮮やかな言葉のリズム、叩きつけられていく比喩、純情で自虐で捨て鉢で絶望の深さと同じぐらいの深みにしか愛はないのか、なかろうが構わねぇよと笑いながら餓えている癖に、それを潔しとしない細い針のようなキラキラの誇り。痛々しい生々しい言葉。

    電脳古本屋を駆使して、煮しめたような一冊をようやく手に入れました。
    こんなにも私の語彙に食い込んでいたイメージの多さに驚愕しました。
    新刊で読みたいです。 (2012/01/25)
    GOOD!2
  • 堤玲子さんの著書は「日本の古本屋」で7冊とも入手し読みましたが、他の人にも読んで欲しい内容でした。遺伝というのはその家系に生まれてしまった以上は逃れようのない災厄です。口唇裂、口蓋裂といった外見上のものだけでなく、発達障害や自閉症、精神疾患もメンデル遺伝でないだけで遺伝するのでしょう。

    血が汚れているなんて言葉は過去のものですが、その言葉がまかり通っていた時代を生きた著者の私小説は今も読む価値があると思います。発達障害が盛んに取り上げられる昨今ですから、余計に重みがあると思います。 (2022/06/18)
    GOOD!1
  • 歴史的怪作 (2022/05/22)
    GOOD!0
  • 図書館で探したがありません (2013/10/06)
    GOOD!0
  • 18の夏に読みました。もう、30年近く前の事です。海外に移住した際、秘蔵の本を、持ってこられませんでしたから、いつもいつも懐かしく、もう一度読みたいと思うのです。 (2009/08/25)
    GOOD!0

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読後レビュー

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NEWS

  • 2007/08/21
    『我が闘争』(堤玲子)の復刊リクエスト受付を開始しました。

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