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著者 | ベヒシュタイン |
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出版社 | 岩波書店 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784001110463 |
登録日 | 2007/03/24 |
リクエストNo. | 38169 |
リクエスト内容
著者のベヒシュタインは左程、有名ではないが、かのグリム兄弟とは同時代人。もっと正確に言えば、グリム兄弟の先駆的な存在なので、彼が居なければグリムもあれほど注目を浴びたかどうか、と思われる。近年、少しずつ紹介されているが、それでも代表的なテクストは依然として入手しづらい状況が続いている。この『白いオオカミ』はベヒシュタインの代表作。グリム兄弟の童話が良家の子女を読者層に想定した通り、どちらかと言えば手の入った印象を与えるのなら(事実弟ウィルヘルムが何度も書き直した事は有名)、ベヒシュタインのそれは多少,教育臭さ(啓蒙主義の名残か)はあるものの、グリムにはない妖しい雰囲気がある。グリム以外のメルヘンや、ティークなどのロマン派文学のそれとは別のメルヘンを楽しむのに欠かせない一冊だと思う。
投票コメント
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読後レビュー
NEWS
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2007/03/24
『白いオオカミ:ベヒシュタイン童話集』(ベヒシュタイン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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