鳥の世界は非常に変化に富んでいる。しかも、どの鳥も姿や囀りがとても美しい。その美しさにただ感心しているだけでも楽しいものだ。でも、「あの鳥は何をしているのだろう。なぜあんなことをしているのだろう」というようなことがわかったら、さらに楽しいだろう。身近な鳥のくらしの中に、興味深い習性や行動を発見する感動を味わおう。

かつて、日本野鳥の会研究センターの所長を務めた農学博士、樋口広芳（ひろよし）氏による野鳥案内。代表的な野鳥の生態を解説し、その観察法を詳しく紹介している。写真は野鳥撮影の第一人者である嶋田忠氏、イラストは動物画家の薮内正幸氏がそれぞれ担当しており、見ごたえのある優れた野鳥ガイドとなっている。平凡社カラー新書116として1979年出版。152頁、定価は550円。

登録者の評価★★★★★★★★★★

【目次】

◇カラー版8頁：四季の鳥

■四季の鳥、鳥の四季

◇カラー版56頁：鳥の生態と行動
囀り　テリトリー争い　求愛　巣作りから育雛まで　休息　食生活　身を守る行動　群れ　飛翔　羽毛の手入れ　羽がわり　渡り

■鳥の生態と行動

■観察の方法
わかっていることは少ない　フィールドを持とう　遠出をする、庭に招き寄せる　身支度と観察道具　固体識別ができるとこんなことがわかる

■参考書一覧・鳥名索引