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著者 | 彭遵泗=著 松枝茂夫=訳 |
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出版社 | 平凡社 |
ジャンル | 専門書 |
ISBNコード | 9784256800362 9784582800364 |
登録日 | 2003/03/12 |
リクエストNo. | 15198 |
リクエスト内容
明王朝末期の中国・四川地方の混乱を描いた歴史書。
17世紀に四川を支配した、中国史上1・2を争う殺人鬼といわれる張献忠の行状が詳細に記録されている。
張献忠は17世紀中頃に蜀(現在の四川省)の地を支配した反乱軍「流賊」の長で、戦況が劣勢に陥るや「四川の人間はまだ絶滅しておらんのか。わしがこれを滅ぼす。1人たりとも他人には渡さんぞ」と宣言し、蜀の住民・役人・さらには自軍の兵士・果ては自分の妻や息子に至るまで大量の人間を殺戮したといわれている。
本書「蜀碧」には
・出勤してきた役人の列の中に数10頭の犬をけしかけ、犬が臭いを嗅いだ者を引きずりたして惨殺した。
・科挙の会場の門の高さ1メートル20センチほどのところに縄を張り、受験生に「真っ直ぐ立ったまま歩いてこの縄をくぐれ」と命令。くぐれなかった者はすべて処刑され、1万人いた受験生のうち生き残ったのは幼い子供2人だけだった。
・ある日「今日は誰も殺す者がおらんのか」と言い出し、部下に命じて自分の妻や妾・1人息子を殺害してしまったがなんと翌日にはそのことを忘れてしまい、彼らのことを探し回った。そこで部下が前日、張献忠の命令で殺害したことを伝えると今度は「なぜ止めてくれなかったのだ」と怒りだし、数100人もの家臣を処刑した。
・気に入った人間が現われると部下に命じて殺し、その首を長持に入れておいた。酒の相手がいなくて寂しいときには長持から取り出した首を相手に宴会を開いた。
など、張献忠が行ったとされる、にわかには信じ難い虐殺の逸話が多数収められている。
投票コメント
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読後レビュー
NEWS
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2005/09/30
『蜀碧 〔オンデマンド版〕』販売開始しました! -
2003/03/12
『蜀碧』(彭遵泗=著 松枝茂夫=訳)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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HO