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著者 | クロード・シモン |
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出版社 | 白水社 |
ジャンル | 文芸書 |
ISBNコード | 9784560042663 9784560044209 |
登録日 | 2002/12/06 |
リクエストNo. | 13656 |
リクエスト内容
第二次世界大戦でのフランス軍の大敗走、
ド・レシャック大尉の自殺、その妻コリンヌの浮気、
平和な日々の競馬場のマロニエの木立と赤や緑や空色の騎手帽、
馬上でドン・キホーテのシルエットと化すド・レシャック大尉、
フランドル街道に半ば土と溶けあった馬の死骸……
……戦後のある一夜、眠る妻の横で、ジョルジュはそのすべてを
思い出す。
プルースト、ジョイス、フォークナーの発展させた手法を用い、
視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚など五感すべてを動員して、フランスにとっての、
またシモンにとっての「あの戦争」とはどういうものであったかを描く、作者渾身
の代表作。
ヌーヴォー・ロマン最大の収穫であり、第二次世界大戦を扱った最大の傑作です。
投票コメント
全9件
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ノーベル文学賞受賞時の朝日新聞(1985/10/18)に載った談話GOOD!1
―文芸評論家・篠田一士氏―
2,3年前から名前の出ている人で、日本ではほとんど翻訳されています。シモンは、ビュトールやロブ・グリエ、サロートなどヌーボー・ロマン派の作家の中では私はダントツだと思う。フランス農民の強さが軸になっていて、作品が骨太なものになっている。つまり前衛的だけれども空回りはしてない。こういう作家を選んだスウェーデンのノーベル文学賞に、私はひさびさに敬意を表します。
―東大教授・菅野昭正氏―
クロード・シモンは人間の記憶の問題を大切にした作家で、他のヌーボー・ロマンの作家たちとはちがってスケールの大きい小説家です。若いころ絵かきになりたかったというだけあって、子供のころ、スペイン市民戦争、第二次大戦などの記憶を鮮明なイメージで描いており、どんな場合にも共通する人間の問題をかかえています。そんなところがヌーボー・ロマンの他の人たちとは別格に評価されたのだと思い、うれしいです。何年か前に、来日したおり対談などもしたが、とてもまじめな人で、食事もとらず話し続けていたのを思い出します。 (2002/12/06) -
代表作といわれているものが、ふつうに読めないのは悲しいです。 (2016/03/09)GOOD!0
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是非復刊して欲しいです。とある本で紹介されていて、凄く読みたいと思いました。 (2013/03/08)GOOD!0
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文芸誌に紹介されていたのを読んで、是非読みたいと思った。 (2004/04/29)GOOD!0
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? (2004/04/09)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2004/09/01
復刊!クロード・シモン著、平岡篤頼訳『フランドルへの道』 -
2002/12/06
『フランドルへの道』(クロード・シモン)の復刊リクエスト受付を開始しました。
復刊実現の投票はあなたの投票から。
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