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壊滅

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エミール・ゾラの『ルーゴン・マッカール叢書』の小説は全てフランス文学において重要であるから。

2022/12/27

ゾラの『ルーゴン・マッカール叢書』の集大成であり、事実上のクライマックスです。
叢書内のどの本も、単体でも面白いですが、すべてはこのパリ・コミューンの崩壊、普仏戦争、第二帝政の終焉へと繋がる話です。
この巻も単体でも非常に面白いです。
主人公のジャン・マッカールの実直さ、戦地で出会った無二の親友とその悲しい顛末。戦場と言う極限状態で、個々の登場人物が見せるの勇気、友情、愛情、慈愛、情けなど、心打たれる場面が多々あります。
著名な『居酒屋』や『ナナ』に触れて叢書に興味を持った方に是非勧めたいのです。特に『ナナ』の結末の描写はこの普仏戦争の開戦を示唆するものです。

市場にまったく出回っておらず触れる機会がなかなかないです。適正価格で手に入るようになったら、沢山買って友人や図書館に配り倒したいくらい好きです。

2022/08/14