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フラクタル幾何学
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フラクタルというと非整数次元であったり,自己相似性だけがピックアップされて,そういった入り口で話が終わってしまうことが少なくない.集合と測度を遊んでおしまいである.
一方で専門書となると(例えば)確率過程(の分野に応用を見出すならば)や続く伊藤積分のようなかなり高度な道具立てを知っている前提で書かれているか,もしくは体系的に整理された章立てとは言い難い散発的な例の羅列に終止したような本もある.
何が言いたいかというと,初学者としてこの分野に興味を持って門をくぐりその先に広がっている庭園を見て回りたいと思ったときに,適切に案内してくれるバランスの良い本が欲しいのだ.
それが本書だと考える.いろいろな話が有機的にちゃんと繋がっているということを教えてくれる一冊なのだ.
著者はフラクタル分野では第一線の人物であり,案内人としては本物だ.まず間違いない.その上,訳者もまたフラクタルと翻訳に情熱をもった方であり,こんな組み合わせはそうそうない.
願うならば復刊の際は第三版が底本になると嬉しい.
(本書の先にある『フラクタル幾何学の技法』も復刊が望まれる)
2021/05/22
フラクタルというと非整数次元であったり,自己相似性だけがピックアップされて,そういった入り口で話が終わってしまうことが少なくない.集合と測度を遊んでおしまいである.
一方で専門書となると(例えば)確率過程(の分野に応用を見出すならば)や続く伊藤積分のようなかなり高度な道具立てを知っている前提で書かれているか,もしくは体系的に整理された章立てとは言い難い散発的な例の羅列に終止したような本もある.
何が言いたいかというと,初学者としてこの分野に興味を持って門をくぐりその先に広がっている庭園を見て回りたいと思ったときに,適切に案内してくれるバランスの良い本が欲しいのだ.
それが本書だと考える.いろいろな話が有機的にちゃんと繋がっているということを教えてくれる一冊なのだ.
著者はフラクタル分野では第一線の人物であり,案内人としては本物だ.まず間違いない.その上,訳者もまたフラクタルと翻訳に情熱をもった方であり,こんな組み合わせはそうそうない.
願うならば復刊の際は第三版が底本になると嬉しい.
(本書の先にある『フラクタル幾何学の技法』も復刊が望まれる)
2021/05/22