復刊投票コメント一覧
標準マクロ経済学 マクロ的基礎・伸縮価格・市場均衡論で学ぶ
全1件
松尾氏の一般向け経済学書に感化された者なら、やはり松尾氏によるきちんとしたテキストで「近経」を学びたいと思うもの。本書は微分を使用せず、マクロ経済学の要点をスッキリとした見通しで説明する。超初心者がいきなり全部明快に理解できるという内容ではないが、200ページちょっと(本文は160ページほど)なので、鈍器教科書よりも気が楽。またどこをどう簡略化しているかというのが懇切丁寧に説明されているので、無用な混乱をしなくて済む。序章は圧巻で、一般の教科書の構成(ミクロマクロの区分)を貶した上で、「財を一まとめにし、資産も債券と貨幣の二つにまとめ、(部分・一般)均衡分析した後で、主体の最適化理論によって各曲線を導出する」と宣言し、経済学史を軽くおさらいした上で本書の立ち位置を説明している。ちらほら誤植もあるが、許容範囲だと思う(なお私は経済学素人なので、本書の内容が不正確だったり妥当じゃなかったり、というのを判断する能力はない)。
本書と関連する松尾氏の論説→ http://ritsumeikeizai.koj.jp/koj_pdfs/64102.pdf
2020/07/30
松尾氏の一般向け経済学書に感化された者なら、やはり松尾氏によるきちんとしたテキストで「近経」を学びたいと思うもの。本書は微分を使用せず、マクロ経済学の要点をスッキリとした見通しで説明する。超初心者がいきなり全部明快に理解できるという内容ではないが、200ページちょっと(本文は160ページほど)なので、鈍器教科書よりも気が楽。またどこをどう簡略化しているかというのが懇切丁寧に説明されているので、無用な混乱をしなくて済む。序章は圧巻で、一般の教科書の構成(ミクロマクロの区分)を貶した上で、「財を一まとめにし、資産も債券と貨幣の二つにまとめ、(部分・一般)均衡分析した後で、主体の最適化理論によって各曲線を導出する」と宣言し、経済学史を軽くおさらいした上で本書の立ち位置を説明している。ちらほら誤植もあるが、許容範囲だと思う(なお私は経済学素人なので、本書の内容が不正確だったり妥当じゃなかったり、というのを判断する能力はない)。
本書と関連する松尾氏の論説→ http://ritsumeikeizai.koj.jp/koj_pdfs/64102.pdf
2020/07/30