復刊投票コメント一覧
聖王ルイ―西欧十字軍とモンゴル帝国
全2件
書き手が自分であろうと他人であろうと、その事件の当事者が綴ったが為に、歴史事象の貴重な資料となり得る「回想録」は、近現代史なら沢山あるが、時代が遠ざかるに連れて少なくなるものだ。しかし、内容や時期を問わず歴史考証や事実継承の視点から、可能な限り散逸はあってはならない。増して十字軍と言う数百年に渡り戦いが続き、基督世界にもイスラム世界にも大きい影響を与えた大事件の当事者の記録は尚更である。ルイ九世は結果はどうであれ最後の十字軍の主役となり、フランス内政にも力を入れ、中世から近代への脱皮を象徴する時代を生きた人物とも言えるので是非読んでみたい。実際にこの後に教皇のバビロン捕囚や百年戦争、ルネサンス、絶対王政と飛躍的にフランスは発展を遂げていくのだから。
2013/01/15
書き手が自分であろうと他人であろうと、その事件の当事者が綴ったが為に、歴史事象の貴重な資料となり得る「回想録」は、近現代史なら沢山あるが、時代が遠ざかるに連れて少なくなるものだ。しかし、内容や時期を問わず歴史考証や事実継承の視点から、可能な限り散逸はあってはならない。増して十字軍と言う数百年に渡り戦いが続き、基督世界にもイスラム世界にも大きい影響を与えた大事件の当事者の記録は尚更である。ルイ九世は結果はどうであれ最後の十字軍の主役となり、フランス内政にも力を入れ、中世から近代への脱皮を象徴する時代を生きた人物とも言えるので是非読んでみたい。実際にこの後に教皇のバビロン捕囚や百年戦争、ルネサンス、絶対王政と飛躍的にフランスは発展を遂げていくのだから。
2013/01/15
元々十字軍の歴史に興味があるが当書は、キリスト教圏で国王自ら出陣した点でリチャード一世と双璧を為したものの結果はリチャードの引分に対して敗北、当時隆盛を極めたモンゴルと手を組もうとした気宇壮大な外交ロマンを抱いていたように、余り「攻め」では結果を出せなかったが、宗教心は厚く(でなければこうした行動は出来ない。)内政「守り」は堅実だったので一定の評価が為されておると言う、そうした人物の只の回顧録ではなく側近の「第三者」としての視点から書かれた貴重な記録であり、千年近く経っている今となっても資料的価値は変らないと思う。リチャードやサラディンのそうした記録が無い以上、矢張り絶版は勿体無い。
2013/01/09
元々十字軍の歴史に興味があるが当書は、キリスト教圏で国王自ら出陣した点でリチャード一世と双璧を為したものの結果はリチャードの引分に対して敗北、当時隆盛を極めたモンゴルと手を組もうとした気宇壮大な外交ロマンを抱いていたように、余り「攻め」では結果を出せなかったが、宗教心は厚く(でなければこうした行動は出来ない。)内政「守り」は堅実だったので一定の評価が為されておると言う、そうした人物の只の回顧録ではなく側近の「第三者」としての視点から書かれた貴重な記録であり、千年近く経っている今となっても資料的価値は変らないと思う。リチャードやサラディンのそうした記録が無い以上、矢張り絶版は勿体無い。
2013/01/09