復刊投票コメント一覧

渡辺荘の宇宙人―指点字で交信する日々

全3件

福島智氏の最初のエッセイ集。本書所収の1編は高校の現代文の教科書にも掲載されていたことがあります。指点字発明の経緯や生い立ち、現在の彼の活躍は多くの人の知るところとなりましたが、本書は氏の原点ともいえる20代後半から30代にかけての文章。盲ろうときけば、誰しも想像を絶する困難や絶望を予想することと思いますが、軽妙でユーモアのある福島氏の文章はそれをさらりと裏切りながら、同時に盲ろう者のおかれた深海にいるような孤独を語っています。今、福島氏の著作は多く出版されていますが、盲ろうを生きる氏の奥深く、味わいのある文章を、ぜひ多くの方に読んでいただければと思います。

2018/02/18

「指先で紡ぐ愛」「ゆびさきの宇宙」を読み、TV出演も拝見し、すっかり福島さんのファンになってしまいました。ご自身の著書をとても読んでみたいです。私だけでなく、多くの方々にも読んでいただきたいです。

2009/08/06

福島智氏みずからの著書として、現在この『渡辺荘の宇宙人』と『盲ろう者とノーマライゼーション』の二冊があります。
後者の『盲ろう者とノーマライゼーション』は現在普通に入手できますが、学術書であるため少々敷居が高くなっています。
通常人には想像することも難しい、盲ろう者の生活ですが、『渡辺荘の宇宙人』は盲ろう者の生活をユーモアもまじえつつ、作者ならではの豊かな文章表現で綴られています。
この本を読んで、それまでまったく知らなかった世界に触れることが出来ました。
日本全国に盲ろう者は約2万人いるそうですが、その存在はほとんど知られていないようです。
この『渡辺荘の宇宙人』は、そのような盲ろう者の方々を知る上で絶好の入門書だと思います。復刊を強く希望いたします。

2008/10/03