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戦争入門-クラウゼヴィッツ「戦争論」の読み方

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「はじめに」より引用する。

わたしたちは(略)、打ち砕くべき悪しき現代の特徴を、つぎのようにいくつかの要素に腑分けしてみた。
まず流動性と変化を悪用しての無責任な捏造(ねつぞう)のたれ流し。
つぎには、はっきりとした筋書きが消えうせたノンイヴェント(無力な非パフォーマンスの氾濫)。すべてのモノや、あらゆるコトがいともたやすくイヴェント(パフォーマンス)になることができるために、かえってイヴェント(パフォーマンス)の衝撃力を失ってしまうあり方。
そして断片化。丸ごとの存在の消失のゆえの、意味のない単なる事実のつらなり。
仲間ばなれや、場所ばなれの放置。
おしつけを感じさせない巧妙なおしつけ。
非連想化の語呂合わせゲーム。
類型化した空想の単純な外化(つじつまあわせ)

…これらに明らかに当てはまる出来事に、ネット上、現実を問わずで遭遇した覚えが。誰しもあるのではなかろうか。これらに対処する最良のツールとして、『戦争論』が読み解かれる。
明確な左派である著者の政治的立場は脇に置き、この本は誰もが読まねばならない。必読の一著である。

2005/08/01