復刊投票コメント一覧
投票コメント
全22件
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興味がある。 (2003/08/03)GOOD!0
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本当に影響を受けました。GOOD!2
古い英語の知識に欠けるため十全に理解したとはとても言えないのですが、
実例として挙げられている古い詩のいくつか(ランドーの「旧詩体」など)からは
パウンドのいう視覚的(ファノポエイア)音楽的(メロポエイア)意味的(ロゴポエイア)
の全要素が一体となった“オブジェ”が眼前に現れる経験を味わったものです。
T・S・エリオット『荒地』の草稿の「無駄な部分」をバッサバッサと切り捨てて不朽の
名作に仕立て上げてしまったパウンドの“眼”や“耳”や“記憶”の良さが故なき
ものではなかったということが、本書からはよく解るのです。
「冨山房(ふざんぼう)百科文庫」という新書版サイズの地味なスタイルで刊行され、
いまでは古本屋でもあまり見かけません。確かにパウンドの散文は一見とりとめも
なく読みにくいかも知れませんが、これは埋もれて欲しくない一冊です。ひっそりとで
もいいですから本屋の片隅に並んでいて欲しい。 (2003/06/15)
くろ