レビュー一覧
頓悟要門(岩波文庫 青332-1)
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筑摩書房「禅の語録」版のレビューです。
著者は馬祖道一の弟子・大珠慧海(俗姓:朱)。馬祖禅師は『頓悟入道要門』(本作上巻)を読み「朱」に引っかけて「大珠(大きな真珠)」と評価したいわれています。
さて馬祖禅師が「大珠」と評価しただけあって「頓悟(直ちに悟りをえる)」の理屈づけがなされています。同じく馬祖系の黄檗禅師『伝心法要』が「頓悟」の要点が押さえているすれば、『頓悟入道要門』は行間を埋める働きをしてるといえます。
また下巻の『諸方門人参問語録』は大珠禅師の言行録です。門人または他宗派との問答が記録されています。訳者の平野氏は上巻と下巻が同じ作者か疑問を呈しておられますが、こちらも論旨が明確で(やや人を食った部分があるとはいえ)禅とくに馬祖に始まる純禅を理解するのに不可欠でしょう。
訳者も述べるように本作と『伝心法要』は「最も簡潔に唐代の禅の真髄を表現し」ています。併せて読まれるのがいいでしょう。
2026/03/08
筑摩書房「禅の語録」版のレビューです。
著者は馬祖道一の弟子・大珠慧海(俗姓:朱)。馬祖禅師は『頓悟入道要門』(本作上巻)を読み「朱」に引っかけて「大珠(大きな真珠)」と評価したいわれています。
さて馬祖禅師が「大珠」と評価しただけあって「頓悟(直ちに悟りをえる)」の理屈づけがなされています。同じく馬祖系の黄檗禅師『伝心法要』が「頓悟」の要点が押さえているすれば、『頓悟入道要門』は行間を埋める働きをしてるといえます。
また下巻の『諸方門人参問語録』は大珠禅師の言行録です。門人または他宗派との問答が記録されています。訳者の平野氏は上巻と下巻が同じ作者か疑問を呈しておられますが、こちらも論旨が明確で(やや人を食った部分があるとはいえ)禅とくに馬祖に始まる純禅を理解するのに不可欠でしょう。
訳者も述べるように本作と『伝心法要』は「最も簡潔に唐代の禅の真髄を表現し」ています。併せて読まれるのがいいでしょう。
2026/03/08