レビュー一覧
読後レビュー
全12件
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買って良かった。
奈落への転落事故の事は知っていましたが、その時の具体的な状況や、その後の闘病の様子を詳しく知る事ができ、また日記から奈保子さんの人柄を感じる事ができ、買って良かったと思いました。 (2022/04/19)
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奈保子さんの才能がここにも
1980年代終わりごろ、当時すでに絶版だったため国会図書館で閲覧させてもらったのですが、当時の私はアーチスト転身時代の奈保子さんファンで、アイドル時代のことはさほど興味もなかったのか、チラ見で終わっていました。こんな形で再会できるとは長く生きてみると面白いことが起こりますね。改めて復刊に努力いただいた方々に感謝申し上げます。
読了してみて、彼女が10代で描いていた未来像のままに生きて来られたように見えて、彼女の人間性への興味と尊敬が新たになりました。習ったことを徹底的に体に染み込ませるような素直さ、一方で、芸能界に染まらないと誓ってそれを押し通した(と見える)意思の強さ。こういう人間性があって、若かりし頃の未来像を実現できたのかと思えました。そうは言っても、その後の10年以上に渡る芸能活動では、いろいろ悩みや葛藤もあったのでしょうね。そのあたりの彼女の心境もまた何かで読んでみたいなぁーなどと思ったりしています。いずれにしても現在の彼女の状況は、彼女が望んだものに近いものではないかと思うことができました。
個人的な希望でいえば、奈保子さんには楽曲作家として復帰してほしいと思っています。彼女の(作詞家の売野さんの言葉を借りれば)人間離れした歌唱をもうオリジナルで聴けなくなるのは残念ですが、アイドル時代を含めて素晴らしい作品群を残してくれているので、これ以上は望むことはしません。そんなことを考えさせてくれる一冊になりました。 (2021/09/04) -
新装版 わたぼうし翔んだ 奈保子の闘病スケッチ
再販して頂き 有難うございました ずっとファンでしたが 当時 理由は忘れましたが 手に入れる事出来ずに ずっと心残りでした
今回 手に入れて読んでみて 当時の事等 甦ってきて 懐かしくなったり 思い出に浸れました
購入出来て良かったです (2021/08/29) -
結構踏み込んだ内容が多く、買って良かった
出来事、葛藤、心の動きなどが日記のように書かれており、河合奈保子さんの心の中がそのまま映し出されているように感じる内容でした。ファンの方はもちろんのこと、ファンではなかったリアルタイム世代の方にも響く内容なのではないかと感じました。 (2021/08/27)
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河合奈保子さんのファンで良かった
オリジナルの発売当初はまだファンではなく、この本についてもほとんど知りませんでした。
1994年頃から気が付けばファン活動もストップしていましたが、ひょんなことから昨年2020年から奈保子熱再燃。再燃どころか当時より燃え盛っています。復刻されたCDやDVDも多数買い、その上インターネットで膨大な情報が得られる時代で毎日それらを目にしては幸せを感じています。
CSテレビ等ではレッツゴーヤングやザ・ベストテン、ドリフ大爆笑など当時の出演番組も見られたりするのですから、夢のような時代ですね。
さらに昨年はETERNAL SONGSも発売され、そして今回の新装版の刊行。次々と奈保子さんが近づいて来てくれています。
ついに読むことが出来た「わたぼうし翔んだ」。あまりの奈保子さんの純真さに何度目頭が熱くなったことか。まだファンではなかった時の奈保子さんのことを良く知ることが出来ました。ファンになってからの奈保子さんのこともより深く知ることが出来ました。多くのファンの方々が認識されているように、私も奈保子さんの人柄・人間性にとても感動しました。
年齢・性別・芸能人か一般人か。全く関係ありません。人間として生きていく指針を与えていただきました。心が洗われました。奈保子さん、本当にありがとうございます。奈保子さんのファンで間違いなかったです。
そして、今回の復刊にあたってご尽力された方々やリクエストという形で応援された方々がたくさんいらっしゃったということにも感動を覚えています。ありがとうございます。 (2021/08/27) -
ファン歴2年です
私は今高校3年生です。
奈保子さんのファンで、この本が復刊され本当に嬉しいです。
奈保子さんがしゃべっているような文体が心地よく、とても読みやすかったです。
迷ったり悩んだり、テレビの画面からではわからない、奈保子さんの心の中が読み取れました。
私がまだ生まれてなかった昭和の当時の様子も伝わってきました。 (2021/08/25) -
初めて読みました
当時はこのような本が出版されたことを知らず、今回の復刊で初めてしり
購入致しました。華やかな芸能界で、しっかりした気持ちを持ちながら丁寧に生きられた様子が、文章から伝わって参ります。読み終わった後、曲を聞きなおしたり、動画サイトで姿をみたり、懐かしさと新しい感情が入交り、感慨にふけっております。復刊ありがとうございました。 (2021/08/22) -
知らなかったことばかり
初恋のように子どもの頃から今も大好きな河合奈保子さん。事故にあって入院してたなんて、復刊のニュースまで知りませんでした。
初めて読ませていただき、アイドルだった河合奈保子さんが、ある意味、普通の女の子と変わらない感情を持ち、でも、アイドルの自覚や情熱を持って闘病してたことを知り、ますます河合奈保子さんが好きになりました。
河合奈保子さんのファンはもちろん、ファン以外の人にも読んでもらいたい一冊です。特に今の若い人等が読んで、何かしら感じてもらえれば、少し明るい未来が見えてくる…とまで言ったら大袈裟かもしれませんが、一生懸命な河合奈保子さんに感動できる素晴らしい内容でした。復刊ありがとうございました。 (2021/08/22) -
復刊ありがとうございます
ようやく読むことが出来ました。
原版を素通りしてしまったので、院内での様子や退院〜療養時の具体的な事実を知ることができ。また何より奈保子さんの心の葛藤、ご家族の事を。
素直にそれぞれが書かれ、この出来事・入院生活がさまざまな転機になったのだなぁと、あらためて思いました。
「とてもよくできた人柄」が語られることがありますが、素養はあったとしても、吐露されている振り返りの中で自身を顧みる点も。歳相応の弾けているところも垣間見えます。それが却って共感になり、読んだ者として自身への参考になると思いました。
復刊ありがとうございました。 (2021/08/18) -
お人柄がわかる作品
わたぼうし翔んだ 復刊誠にありがとうございます。ずっとずっと読みたかった本なので、実現してとても嬉しいです。復刊が決まったと聞いてすぐに予約しました。
事故に遭った際、奈保子さんは自分のことよりも"自分のせいで仕事やスケジュールに支障が出てしまった" "迷惑をかけてしまって申し訳ない" と、奈保子さん自身が一番辛いはずなのに自分の為に動いてくれた沢山の人々のことを真っ先に考えていました。
私は平成生まれでリアルタイム世代では無いので、文面から奈保子さんのお人柄を感じることが出来るこのエッセイを是非私たちの世代の奈保子さんファンにも読んで欲しいと思いました。 (2021/08/14) -
永遠の「純真な女の子」
この著作を読むと、河合奈保子本人が記述したことが分かる。多忙な人物や不真面目な者(タレントや政治家等)は往々にして代筆させるのである。この著作では、デビューまで住んでいた大阪の公団住宅などの情景が細かく記述されている。筆者は実際に現地に赴いたが、そこには彼女が描写する昭和50年代の風景が今でも記述通りに広がっていた。彼女の「秘密の花園」で筆者も時を過ごすことができたのだ。彼女の復帰からこの著作の上梓までに一年半弱を要している。関係者に脱稿を急かされたことだろう。多忙ながらも、彼女は「自分の」著作に拘ったのだと思う。
カバーは河合奈保子の妹・由佳里による、一人の少女と犬とが夕焼けの草むらを駆けている遠景の絵である。表紙を開くと最初に河合奈保子自身の物憂げな写真があるのみで、他に写真は無い。挿絵には妹によるイラストが数点あるのみである。ピンク色の帯には河合奈保子の写真とともに故・森光子の寄せ書きもあるが、広告としての帯が無ければ、実に素朴な装丁である。アイドル本として異色の作品であろう。筆者はこの著作を文芸書だと考える。
この著作には、転落事故に関する書物ながら河合奈保子の関係者への「愛」で満ちている。自らの不注意による事故だったこともあり自分を責めているのだが、一方では著作に登場する人物たち皆に感謝し、愛していることがひしひしと伝わってくる。特に彼女の家族への愛は特別であろう。家族愛を強く感じるのである。この家族愛、それが「河合奈保子」という稀有な麗しい性格の女性を生み出したのだ。
また、彼女は「良く泣く」ことを示唆している。関係者の証言によれば、彼女は人前で泣くことがほぼ無かったそうだ。しかし、彼女の顔は「泣き顔」である。著作の中で彼女はよく泣いている。事故によるコンサートの中止や一人暮らしの寂しさなどからである。我々の殆どは、コンサートや握手会を除けばメディアを通じてのみしか彼女に触れ合うことができなかったが、そこには「元気で明るい笑顔の奈保子ちゃん」があった。しかし、彼女はこの著作を通じて「私も普通の一人の女の子」、笑いもすれば悲しんだり泣いたりするんです、と伝えたかったのだ。河合奈保子は通例の「アイドル」「芸能人」にはなりたくなかった。自らそれに言及する記述もあるが、筆者が最もそれを強く感じたのはトイレに関する記述である。立ち上がれるようになって一番嬉しかったのが「トイレ」であったと。動けない入院患者が男女問わず最も嫌になるのが排泄行為であろう。彼女はそれをはっきり記述している。「アイドルはトイレをしない」考えれば有り得ない馬鹿げた思い込みであるが、それを壊す記述に芸能関係者は難色を示しただろう。飾らない彼女に筆者はさらに好印象を抱くとともに、河合奈保子は「アイドル(偶像)」ではなく、我々と同じ「人」でありたいのだと確信した。
なお、彼女が極めて不快感を顕わにしている箇所が一つだけある。初めての紅白歌合戦出場についてである。転落事故に遭遇したのがNHKホールであった。出場が事故の賠償としての取引ではないかと。敢えて記述したのは、お淑やかな彼女ですらこの噂(事実だったかもしれぬ)だけは決して容認できなかったからだと思う。
当時の彼女が考える将来についても記述されている。その後の彼女を知る読者は、オーストラリアのくだりでは驚くとともに、恋愛観のくだりでは悲しくなるのである。彼女の将来に関する記述のみならず「本当の歌とは何か?」という問いに関する記述でも感じるのであるが、彼女は音楽などの物事をよく考え、行動し改善しようとしていたと思う。ラジオであったか、尾崎亜美が「河合奈保子さんは賢い女性だった」と云っていた。この著作を通じて筆者も彼女に優れた知性と行動力とを感じるのである。
握手会で会った盲目や聾唖の男の子、退院後に投宿した旅館に彼女を見に来た子供たちの記述がある。そして、著作名の由来ともなったわたぼうしコンサート(障碍者によるコンサート)の観覧シーンの記述もある。河合奈保子は保母になりたかった。大好きな子供たち、そして自らもその一人になるかもしれなかった障碍者たちといった弱者への優しい眼差しや温かい想いが感じられる。後に彼女は、このわたぼうしコンサートや、KBS京都主催のチャリティー「かたつむり大作戦」などに出演者として参加したのだった。
河合奈保子は「オトナにはなりたくない」と明らかにしたことがある。保母になって子供と触れ合いたい、同じ子供であり続けたかった彼女。還暦が見えてきた現在でも「可愛い純真な心の女の子」なのだろう。河合奈保子の魅力の一つでもあり、「子供の温もり」が感じられる35年前のこの著作に旧さを感じない理由の一つでもある。いつかお会いしたい。(敬称略) (2018/10/07) -
音楽だけでない
音楽に強い思いを持ったアイドルが手記を残しています。
音楽だけでも、また闘病記だけでもない、いろいろ心にあることを書いてあります。
本書著述でも本当に頭が良くて心優しい人柄がうかがえます。 (2018/09/22)
ka-anada