レビュー一覧
読後レビュー
全8件
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アニメ『悟空の大冒険」のコミック版は、いろいろ子どもの頃のことを思い出させてくれる
手塚治虫の初期の頃の作品『ぼくの孫悟空』を原作としているらしい、テレビアニメ『悟空の大冒険』のコミカライズ。著者は、アニメでも何話か演出をしている出崎統。初出は、あの雑誌『COM』。ただし、このコミック版は単行本化されたのは今回が初めてらしい。
手塚治虫の原作自体が『西遊記』を換骨奪胎した、極めて手塚らしい話になっていたと思うが、この『悟空の大冒険』はそれをさらに換骨奪胎して、とても『西遊記』とは思えない話になっている。アニメがもとになっているけれど、それをうまくコミックにしているし、今読んでも面白い。
ただし、もと原稿がなかったのか、印刷物から復刻しているらしいページがかなりあり、せっかくの絵の細かいところが潰れていたりするのが残念だ。
アニメ、コミックともに1967年に発表されているので、当時はアニメでしか観たことがなかったが、実はとても好きなアニメだったのを思い出す。あまり手塚ものっぽくない、でもそのはじけぶりが子ども心にとても響くものがあったのだろう。
これを手塚アニメの代表作というには少しつらいところがあるかもしれないが、当時けっこう人気があったのではなかったか。それを思い出させてくれたのは、版元から初回購入特典としてついていた、アニメのシーンの写真の数々だ。当時、駄菓子屋とか雑貨屋で小金で買うことができたものの復刻だろう。ビデオも何もなかった時代に、この写真を集めたりしてたのを思い出す。
そんなこんなを含めて、とても懐かしいマンガだ。 (2020/07/12) -
唯一のマンガ作品
「COM」連載当時は、「手塚先生が忙しいので、絵柄の似た若手に描かせている」ぐらいに思っていたのだが、ひょっとしたら、これは、名アニメ監督、出崎統の唯一のマンガ著書作品ではないのか。それを抜きにしても、マンガとしてちゃんとしている。「鉄腕アトム」の後番組としての「悟空の大冒険」をリアルタイムで見ていた私としては、もう感無量というしかない。 (2020/02/19)
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なつかしい
テレビで見てました。マンガを読んでいると、当時の声優さんの声が聞こえてくるようです。 (2019/08/07)
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面白い
いやあ、面白いです‼️ 手塚治虫ファンは買って損がないと思います。忠実なコミカライズです。 (2019/08/04)
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復刊のご苦労が伺えます
読み進めていると、修復時の原本そのもののコンディションの問題なのか、発刊された当初からの問題なのか、ページごとに鮮明さとしての不安定さはあるものの、それも含めて当時の印刷物らしさや、修復に携われた方のご苦労がしのばれます。
吹き出しの改行位置が今の漫画ほどは読み易くはなかったり、今では憚られる言い回しがあったりと、漫画の内容もさることながら今の漫画との違いも興味深く拝見致しました。 (2019/08/04) -
これって"出﨑統先生"の絵何なんですね。
子供の頃から「手塚治虫先生の原作だけど漫画の絵とは全然違うけどなぁ」と思っていましたが、今日、本が届き表表紙を観て始めて気がつきました。
出﨑統先生って、演出家としては知っていました。
『エースをねらえ!』『ガンバの冒険』『家なき子』『宝島』『ベルサイユのばら』『あしたのジョー2』等、すぐに"出﨑演出"と分かるアニメを書かれていましたが、まあ虫プロ出身だからと言えばそうなんでしょうが。
アニメ「悟空の大冒険」は好きでDVDも買って持っていてて、背景がトランプ等の柄など使ったりし、普通の自然を書いた背景ではないのが、インパクトがあって好きでした。
これが出﨑統演出の走りだったんですね。 (2019/07/24) -
小さいころ
思い出します
よくテレビでみていましたが、ちょっとかわったかんじの描写がよかったです (2019/07/08) -
懐かしい
何もかも、みな、懐かしい。
子供のころ、テレビアニメでやってました。
主題歌を歌えます(笑) (2019/07/06)
みなとかずあき