レビュー一覧
神学大全 I
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西洋哲学の源泉
編集の山田氏の恩師・山内得立氏はトマスを「澄みわたった湖」と評価したそうです。
トマスといえば悪しきスコラ学の大成者という印象がありましたが(かつて筆者もそうでした)、『神学大全』のギリシャ哲学やキリスト教神学が流れ込み洗練されています。たとえば近代哲学の立役者デカルトはスコラ学者を批判していますが、同時にかなりの思想・方法論を輸入しています。少しでも西洋哲学をかじった方は種本が見つかるかと思います。
さて本書に収録されていますが、第1部の神学・形而上学の一部です。しかしそこには精髄が凝縮されており、訳文や注釈を読むことでほぼトマスの形而上学・存在論はほぼ理解できます。
第2部の徳論についても岩波文庫に順次収録される予定ですので、合わせて読むことをおすすめします。
2023/06/29
西洋哲学の源泉
編集の山田氏の恩師・山内得立氏はトマスを「澄みわたった湖」と評価したそうです。
トマスといえば悪しきスコラ学の大成者という印象がありましたが(かつて筆者もそうでした)、『神学大全』のギリシャ哲学やキリスト教神学が流れ込み洗練されています。たとえば近代哲学の立役者デカルトはスコラ学者を批判していますが、同時にかなりの思想・方法論を輸入しています。少しでも西洋哲学をかじった方は種本が見つかるかと思います。
さて本書に収録されていますが、第1部の神学・形而上学の一部です。しかしそこには精髄が凝縮されており、訳文や注釈を読むことでほぼトマスの形而上学・存在論はほぼ理解できます。
第2部の徳論についても岩波文庫に順次収録される予定ですので、合わせて読むことをおすすめします。
2023/06/29