復刊リクエスト投票

• 甲状腺がんなんて怖くない

  【著者】杉谷　巌

  橋本病の疑いとしこりが見つかって、いろいろ情報を集めていた際、知人から薦められてこの本を読みました。この本は甲状腺がんについて最も比重がかかっていますが、それだけでなく、甲状腺の働きや甲状腺がん以外の病気についてなど、甲状腺疾患の全体像がとてもよく書かれており、さらに、「細胞診とクラス」「良性と悪性」などのコラムを使って、一般人が陥りやすい誤解を親切に解説してあることに眼からウロコが何枚か落ちました。コラム「代替療法をどう考えるか」は他のがんの患者さんにも共通する、とてもよいアドバイスだと感じました。全体を読んで、著者の杉谷先生の価値観が患者の「生活の質」を重んじるものだと強く感じましたので、是非この方にと思い、受診し、非常に納得のいく診断と説明をしていただきました。素晴らしい本で宝物です。私はネット古書店で買いましたが絶版なのが残念です。是非復刊をお願いします。(2007/05/03)

• 愛を見つけた魔法使い

  【著者】ヴィーヘルト

  白水社から出されていたヴィーヒェルトの童話集３冊は、往時の出版文化の水準の高さ、その良心の見本のような、内容、造本とも素晴らしい本でした。残念ながら、子供時代に図書館で借りて読んだので手元には持っておらず、先年、「羊飼い」のみ古書店で入手しましたが、残りの２点はとくに人気が高いらしく、古書での入手はきわめて難しい旨、聞きました。つい、１月ほど前、訳者の国松先生の訃報を見て、改めて
  どうしてももう一度読みたいと思い出しました。(2006/06/08)

• アンジェリク

  【著者】S・ゴロン、A・ゴロン

  かつて、一部読んだことがあったが、先日NHKＢＳ放送で
  映画版「アンジェリク」を見て、改めて歴史ロマン、活劇もの、
  としての面白さに引き込まれ、原作全作読破を目指して、
  ネット古書店等を探したが、なかなかフルセットでの出物は
  見つからなかった。ようやく、入手し、現在破竹の勢いで
  読んでいるが、このような手に汗握る、しかもそれだけではない
  歴史・時代考証に裏付けられ、キャラクター設定にも深みがあり、
  フランスではアレクサンドル・デュマの衣鉢を継ぐと発刊当時
  表された名作が読者の手に渡らないことは、
  非常に惜しいことだと思う。いかなる逆境をも魅力と才知で切り抜けて
  いくヒロインの生き方は現代に生きる多くの人々に生きる勇気を
  与えると思う。(2002/04/03)