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  • ヘーゲル精神現象学の生成と構造 上・下

    【著者】イポリット 著 / 市倉宏祐 訳

    戦後フランスにおいてはコジェーヴとイポリットがヘーゲルの紹介や読解を主導していたというくだりを読むたびに(トム・ロックモア『ハイデガーtと現代フランス哲学』など)、この書に非常に強い関心を抱くようになりました。(2007/06/06)
  • モダニズムのハード・コア 批評空間臨時増刊号

    【著者】クレメント・グリーンバーグ、マイケル・フリード、ロザリンド・クラウス他

    本書の成果は、貴重な邦訳記事とそれに収まらない射程を語る岡崎乾二郎の思考の二つ。
    ●邦訳
    フリード「芸術と~」
    :アンソロジーからの訳出だが、98年にフリードの当論文題の論集が刊行。単行本訳が望ましい
    フリードとクラークの議論
    :原文が単行本になっていない。貴重
    クラウス『視覚的~』
    :未注記だが第4章[pp.149-195]のみの邦訳なので、単行本訳が望ましい
    「ミニマリズムと~」「ディスカッション」
    :「芸術と客体性」と同様にDIA美術基金刊行の美術理論アンソロジーからの訳出だが[『視覚論』『反美学』も同じ]、単行本訳が望ましい
    ●日本語記事
    【セミナー モダニズムの再検討】と「モダニズム再考」が出色。岡崎・浅田が論を主導し、主旨は岡崎の90年代以降発表された記事に関連するが(現在は岡崎の書籍があり、理解する環境は整備された)、高速で話が進む&論旨が反復&個々の作家を一気に処理して数多く言及する(ある程度岡崎の論旨に親しんでいれば理解可能)ので、主旨をつかむのが困難。ただしセミナーがこの特徴に顕著で、論旨も最も充実している。(2007/06/06)
  • オフ・センター 日米摩擦の権力・文化構造

    【著者】ミヨシ・マサオ

    マサオ・ミヨシ、吉本光宏『抵抗の場所へ――あらゆる境界を越えるために マサオ・ミヨシ自らを語る』(洛北出版、2007)での言及や抜粋を読み、興味を持ったが、新刊書店内市場、古書市場の両方から散逸。(2007/06/05)
  • 蓬莱学園の革命!

    【著者】新城カズマ

    先日、蓬莱学園の小説版を買いなおして再読しました。当時未読だった『革命』を今回はじめて読んで、ジョシュア・ゲイルズバーグ副会長の行動の展開や、ピエトロ(折川)の土木・交通の構想をこの作品世界に配置する新城氏の手際に、改めて舌を巻きました。
    思えば、犯罪で学内通貨と賭博競争、魔獣で研究部資料と○○研究、○○確保のための政治的駆け引きを描き、初恋では匿名の群集としての生徒像に対比させて○○売買や○○技術、○○裁判を導入していたものでした。『革命』のあとがきで言われている「反革命」とは、どのようなものだったのか? この作品は埋もれさせておくにはもったいない作品です。おそらくは、『少女革命ウテナ』とはまた違った傑作になりえたであろう作品だと信じています。

    (ネタバレを配慮して、伏字にしておきました)(2005/11/09)
  • 真崎守選集全20巻

    【著者】真崎守

    ・60年代末~70年代初頭の文化史的な意味での重要さ
    ・宮谷一彦と並んで、漫画史的な再読が必要
    ・現在では、漫画の技法論で主流となった夏目氏の基本骨格が、真崎の評論家時代の考察に一端があること
    ・そのため、漫画論においても再読が問われてくること
    ・他の作品群も散逸状態にあり、いっそまとまって復刊してほしいこと

    たとえ個人的な嗜好が、真崎作品に合わない場合でも、これらの諸問題は重要だろうと思います。(2005/11/05)

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