デモステネスさんのページ 復刊リクエスト投票 神統記 【著者】ヘシオドス え、また「重版未定」ですか?(笑) 現在手元にあるのは、パラフィン紙を被った酸性紙時代のものなので、そろそろ買い換えたいんですけれど。 アポロドーロスの『ギリシア神話』より、こちらの方が詩的で(当たり前だが)、文字間にも余裕があって目に優しく(笑)とても読みやすいんです。(2005/08/18) 戦史叢書 【著者】防衛研究所戦史部 こういう基礎資料が廃刊で、思いこみと勘違いに基づく孫引き粗製濫造歴史本がはびこるから、各方面からトラブルが起きる。 ただ、ボリュームがありすぎて、一個人で揃えるには価格の面でも物理的なスペースでも躊躇するし、全巻読破も辛い。 おそらく興味のあるテーマの巻から少しずつ読んでいく、という百科事典のような読み方になるでしょう。紙ベースではなく、CDかDVDによる復刊を希望します。(2005/08/18) 善良な兵士シュヴェイクの冒険 【著者】ヤロスラフ・ハシェク 本書については色々コムズカシイことが言われているが、日本人の私が読む分にはどう読んでも「お侍さんをおちょくり倒す町民」がヒーローの落語にしか読めない。 もちろん、本作が書き始められた時代は、ストレートに体制批判しようものなら本は発禁、著者は監獄行きを覚悟しなければならない時代であったから、セーブがかかっているのだが、もういい加減その方向からの文学紀行から離れても良かろう。本作が、ただそれだけのために書かれたものではないことは、今現在自由を謳歌しているチェコ人から相変わらず愛好されていることを指摘すれば事足りるはず。 戦時統制下であってすらユーモアをかかさない、チェコ人のタフな笑いの精神にあふれた楽しい本。それが本書である。(2005/08/18) 補給戦 ナポレオンからパットン将軍まで 【著者】マーチン・ヴァン・クレヴェルト 著 / 佐藤佐三郎 訳 戦争を扱った本は数あれど、補給を主題とした著作は滅多にお目にかからず、戦史を読む上の「基本書」のようで、他著でよく言及され、或いは参考資料であげられる著作にもかかわらず、古書店でも図書館でも見たことがない。 孫子の兵法の時代から補給は戦争の要と理解されているにもかかわらず、戦史本といえば勝ち戦の勝利の味か、負け戦の悲惨さを語るモノばかりで、ある程度読んでしまうと飽きがくる。戦争という極めてシビアな状況下における資源の配分の事例研究は、平和時にあっても大変有意義と思われる。(2005/05/07) アイアンマウンテン報告 【著者】レナード・リュイン著/山形浩生訳 「誰にでも読めるが、誰にも読めない本」の一つ。 本書は、ただ者ではない並はずれたプラティカルジョークだが、プラクティカルジョークであることに気づくには一定水準の知性が必要であり、ましてそのジョークを笑うには更なる知性が必要である。 本書が世に出たのはベトナム戦争の頃で、その頃のアメリカ政府を皮肉った本にもかかわらず、内容が普遍すぎて現代でも問題なく通じてしまうから笑い転げてばかりはいられないが。 発売当時に買いそびれてしまい、古書店でも探せなかったので仕方がなく図書館で借りたのだが、こういう本は手元におきたい。(2005/05/07)
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神統記
【著者】ヘシオドス
現在手元にあるのは、パラフィン紙を被った酸性紙時代のものなので、そろそろ買い換えたいんですけれど。
アポロドーロスの『ギリシア神話』より、こちらの方が詩的で(当たり前だが)、文字間にも余裕があって目に優しく(笑)とても読みやすいんです。(2005/08/18)
戦史叢書
【著者】防衛研究所戦史部
ただ、ボリュームがありすぎて、一個人で揃えるには価格の面でも物理的なスペースでも躊躇するし、全巻読破も辛い。
おそらく興味のあるテーマの巻から少しずつ読んでいく、という百科事典のような読み方になるでしょう。紙ベースではなく、CDかDVDによる復刊を希望します。(2005/08/18)
善良な兵士シュヴェイクの冒険
【著者】ヤロスラフ・ハシェク
もちろん、本作が書き始められた時代は、ストレートに体制批判しようものなら本は発禁、著者は監獄行きを覚悟しなければならない時代であったから、セーブがかかっているのだが、もういい加減その方向からの文学紀行から離れても良かろう。本作が、ただそれだけのために書かれたものではないことは、今現在自由を謳歌しているチェコ人から相変わらず愛好されていることを指摘すれば事足りるはず。
戦時統制下であってすらユーモアをかかさない、チェコ人のタフな笑いの精神にあふれた楽しい本。それが本書である。(2005/08/18)
補給戦 ナポレオンからパットン将軍まで
【著者】マーチン・ヴァン・クレヴェルト 著 / 佐藤佐三郎 訳
孫子の兵法の時代から補給は戦争の要と理解されているにもかかわらず、戦史本といえば勝ち戦の勝利の味か、負け戦の悲惨さを語るモノばかりで、ある程度読んでしまうと飽きがくる。戦争という極めてシビアな状況下における資源の配分の事例研究は、平和時にあっても大変有意義と思われる。(2005/05/07)
アイアンマウンテン報告
【著者】レナード・リュイン著/山形浩生訳
本書は、ただ者ではない並はずれたプラティカルジョークだが、プラクティカルジョークであることに気づくには一定水準の知性が必要であり、ましてそのジョークを笑うには更なる知性が必要である。
本書が世に出たのはベトナム戦争の頃で、その頃のアメリカ政府を皮肉った本にもかかわらず、内容が普遍すぎて現代でも問題なく通じてしまうから笑い転げてばかりはいられないが。
発売当時に買いそびれてしまい、古書店でも探せなかったので仕方がなく図書館で借りたのだが、こういう本は手元におきたい。(2005/05/07)