けいさんのページ 復刊リクエスト投票 メラニー・クライン トゥディ (1)、(2) 【著者】エリザベス・スピリウス 編 対象関係論を学ぶ上で、必読の書です。特に、収められているビオンの論文は色々な本で参照されることが多いものです。メラニー・クラインについて学ぶと言うよりも、そこから理論を発展させた、日本ではそれほど有名でない精神分析家(ロジャー・モネー・カイル、リーゼンバーグ・マルコム、エドナ・オーショウネスィ、エスター・ビック、エリオット・ジャックスなど)に出会うことができる貴重な機会を与えてくれる本です。私はこの本をきっかけに、ベティ・ジョセフ『心的平衡と心的変化』、ジョン・シュタイナー『こころの退避』、ハーバート・ローゼンフェルド『治療の行き詰まりと解釈』、などの本にも出会うことができました。最近は、認知行動療法や発達障害ばかりが流行していますが、本書のような、人間を理解する考え方を学ぶための基本書が日の目を見なくなってしまうのは大変残念です。(1)(2)ではなく、(1)〜(3)の復刊を強く希望します。贅沢を言えば、省略されている論文も含めた完全版で。(2022/08/18) 精神の生態学 第二版 【著者】グレゴリー・ベイトソン 著 / 佐藤良明 訳 学生時代、気になって何度も手に取っては、価格に恐れをなして二の足を踏み、比較的安かった『精神と自然』を購入した。しかし、いつの間にか絶版となり、いまや元の価格の5倍くらいになってしまった。やはり主著をこそ読みたい。ダブルバインドは、様々な分野の教科書に載るくらい人口に膾炙した概念となったが、孫引きではなく、本来の文脈で、ベイトソン自身の言葉から学びたいものである。精神疾患を考えるうえでも、必読書なのではないかと思う。(2021/06/29)
復刊リクエスト投票
メラニー・クライン トゥディ (1)、(2)
【著者】エリザベス・スピリウス 編
精神の生態学 第二版
【著者】グレゴリー・ベイトソン 著 / 佐藤良明 訳