ごんべえ0919さんのページ 復刊リクエスト投票 零戦 【著者】堀越二郎 零戦への学術的な評価は日本よりも、海外の方が高いと聞いています。当時、限られた工業技術と物資の中で、日本人の知恵で世界に冠たる戦闘機を造り出した事を後の世まで伝えていくべきと考えます。飛行機に限らず、工業製品の多くは用途別に、開発される事が自然ですが、零戦の場合は、ひとつの機種にあらゆる性能要求を盛り込まれ、その中には二律背反するものが多かったそうです。にもかかわらず、冷静にそれらの難問を一つ一つ解決していった設計者のアイデアに感動します。たくさんの性能要求のすべてを満たすのは不可能だからと、優先順位を決めてもらった事、純粋に良い戦闘機を造るため批判を恐れず、自社製のエンジンに見切りをつけ、他社のエンジンを採用した事など、列挙すれば枚挙に暇がありません。設計者の堀越さんは好戦的な人ではなく、学者肌の思慮深い人だったようです。本当に造りたかったのは、戦争のための飛行機ではなかったそうです。自分が精魂込めて設計した戦闘機が、日本へ何千年もの間、文化を与えてくれた中国への爆撃機の援護に使われたときは非常につらい思いをした、との述懐が書かれてありました。(2002/07/08)
復刊リクエスト投票
零戦
【著者】堀越二郎
二律背反するものが多かったそうです。にもかかわらず、冷静にそれらの難問を一つ一つ解決していった設計者のアイデアに感動します。たくさんの性能要求のすべてを満たすのは不可能だからと、優先順位を決めてもらった事、純粋に良い戦闘機を造るため批判を恐れず、自社製の
エンジンに見切りをつけ、他社のエンジンを採用した事など、列挙すれば枚挙に暇がありません。設計者の堀越さんは好戦的な人ではなく、
学者肌の思慮深い人だったようです。本当に造りたかったのは、戦争のための飛行機ではなかったそうです。自分が精魂込めて設計した戦闘機が、日本へ何千年もの間、文化を与えてくれた中国への爆撃機の援護に使われたときは非常につらい思いをした、との述懐が書かれてありました。(2002/07/08)