| 著者 | リュック・ボルタンスキー |
|---|---|
| 出版社 | ナカニシヤ出版 |
| ジャンル | 専門書 |
| ISBNコード | 9784779507878 |
| 登録日 | 2026/08/08 |
| リクエストNo. | 79496 |
以下、ナカニシヤ出版より転載。
「雇用の不安定化と新たな貧困、社会的排除に象徴される現代の困難な状況はいかにして生じたのか。かつてあれほどまでに高まった資本主義に対する批判は、なぜその力を失ってしまったのか。資本主義を支える「精神」と、それが「批判」を吸収し変容していく過程を、マネージメント文献の詳細な調査をもとに明らかにし、資本主義が引き起こす破壊に立ち向かうための「批判」の再生を構想する、フランス社会学の泰斗リュック・ボルタンスキーの主著、待望の完訳!
下巻では、批判の陥った袋小路を明らかにし、新たな形態の搾取と抑圧、商品化を分析することで、「批判」の再生を展望する。
*
――社会的批判を再活性化し、結合主義的世界における不平等と搾取を減少させるよう努めることは、なるほど本質的である。とはいえ、芸術家的批判をその迷走を口実に、そして社会の前線における緊急性を口実にして葬り去ることはできない。芸術家的批判の諸々の主題は、同様に本質的であり依然として現代性を有している。こうした主題を支えとすることで、より効率的に世界の成立に抵抗するための最大の機会が得られる。すなわち、すべてがたった一日で商品に変わっているような世界、人びとがつねに試練にかけられ、たえざる変化の要求に従属し、この種の組織化された不安によって、自己の永続性を保証するものを剥奪されるような世界の成立に抵抗するための機会である。われわれの考えでは、頻繁で予測不能な中断に固有の運動を支配されることなく開花しうるような人生を送る可能性を守らなければならない。……資本主義に対する一世紀半におよぶ批判が示してきたように、社会的批判と芸術家的批判という二つの批判は、多くの点で矛盾する。と同時に両者は、人間の条件の異なる側面に重点を置き、互いに均衡し制限するという意味で切り離すことができない。それぞれの批判が排他的となり、相手の存在によって抑制されない場合にもたらす恐れのある行きすぎを免れつつ、両方の批判を生き生きと維持することで、資本主義が引き起こす破壊に立ち向かう希望を持ちうるのである。
(「追記 運命論に抗う社会学」より)」
「雇用の不安定化と新たな貧困、社会的排除に象徴される現代の困難な状況はいかにして生じたのか。かつてあれほどまでに高まった資本主義に対する批判は、なぜその力を失ってしまったのか。資本主義を支える「精神」と、それが「批判」を吸収し変容していく過程を、マネージメント文献の詳細な調査をもとに明らかにし、資本主義が引き起こす破壊に立ち向かうための「批判」の再生を構想する、フランス社会学の泰斗リュック・ボルタンスキーの主著、待望の完訳!
下巻では、批判の陥った袋小路を明らかにし、新たな形態の搾取と抑圧、商品化を分析することで、「批判」の再生を展望する。
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――社会的批判を再活性化し、結合主義的世界における不平等と搾取を減少させるよう努めることは、なるほど本質的である。とはいえ、芸術家的批判をその迷走を口実に、そして社会の前線における緊急性を口実にして葬り去ることはできない。芸術家的批判の諸々の主題は、同様に本質的であり依然として現代性を有している。こうした主題を支えとすることで、より効率的に世界の成立に抵抗するための最大の機会が得られる。すなわち、すべてがたった一日で商品に変わっているような世界、人びとがつねに試練にかけられ、たえざる変化の要求に従属し、この種の組織化された不安によって、自己の永続性を保証するものを剥奪されるような世界の成立に抵抗するための機会である。われわれの考えでは、頻繁で予測不能な中断に固有の運動を支配されることなく開花しうるような人生を送る可能性を守らなければならない。……資本主義に対する一世紀半におよぶ批判が示してきたように、社会的批判と芸術家的批判という二つの批判は、多くの点で矛盾する。と同時に両者は、人間の条件の異なる側面に重点を置き、互いに均衡し制限するという意味で切り離すことができない。それぞれの批判が排他的となり、相手の存在によって抑制されない場合にもたらす恐れのある行きすぎを免れつつ、両方の批判を生き生きと維持することで、資本主義が引き起こす破壊に立ち向かう希望を持ちうるのである。
(「追記 運命論に抗う社会学」より)」
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2026/08/08
2026/08/08