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| 著者 | 田島征三 |
|---|---|
| 出版社 | ポプラ社 |
| ジャンル | 児童書・絵本 |
| ISBNコード | 9784591135037 |
| 登録日 | 2025/11/25 |
| リクエストNo. | 78405 |
リクエスト内容
香川県の国立ハンセン病療養所「大島青松園」には、田島征三さんの絵本『海賊』を立体で表現した作品「青空水族館」があります。瀬戸内国際芸術祭2013で公開され、その後は恒久展示として親しまれ、大島を象徴する存在となっています。
この作品を鑑賞すると、多くの人が「海賊はどんな物語なのだろう?」と考えます。
涙を流し続ける人魚、
「どうして私を捨てたの?」と訴えかける巨大な漂流物、
そして最後の部屋で対峙する海賊の姿。
それらは、島で暮らしてきたハンセン病患者の人生と重なるように構成されています。海賊の眼帯や義肢の姿は、単なるキャラクターデザインではありません。海洋ゴミへの警鐘であると同時に、社会から切り離され、捨てられてきた人々の孤独と尊厳を語る造形なのです。
『海賊』は、権力に抑えつけられ、声を奪われてきた人々の生きざまを描いた、大切な絵本でもあります。
青空水族館はこれからも大島に在り続け、訪れる人々に『海賊』への関心を生み続けるでしょう。
だからこそ、この絵本が絶版のままであってはならないと思うのです。
作品を見て「読んでみたい」と思ったときに、誰もが手に取れる状態であってほしいと願います。
投票コメント
全1件
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大島青松園の「青空水族館」と絵本『海賊』は、どちらが欠けても成立しません。 (2025/11/25)GOOD!0
読後レビュー
NEWS
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2025/11/25
『海賊』(田島征三)の復刊リクエスト受付を開始しました。
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トミナガ